決まらない、通らない、全然転職できない!どこがだめ?

リーマンショックの打撃がようやく弱まり、経済も徐々に回復の兆しをみせていた時にこの地震が起き、計画停電や自粛ムードが今後の経済に与える打撃は凄まじいレベルではないかと言われているなか、採用を見合わせている企業も出始めているようです。

私が相談を受けている方も、地震前に最終面接が確定してしたのに、ひと月待たされて
「今回が採用自体をクローズすることになりました。申し訳ありません」
こんなことが転職活動中の方の中では現実になっている方がいらっしゃるようです。
今回は転職活動をしていてもなかなかうまくいかない、そんなお悩みについてお伝えします。


今の会社で学ぶことがないから、という理由を面接で答えたらぜんぜん受からないんですが、これはよくないんですか?

正直でいいかもしれませんが、その考え方には致命的な欠点があります。
前提としてよく考えるべきなのは、中途採用の転職は新卒や学生とは違うということです。
学べることを与えてください、という人は不要な人材で、会社に学べることをもってきてくれるくらいの意気込みを持っているひとを必要としています。

もちろんそれは高飛車に物を教えるということではありません。
今の会社に学ぶべきことがないから辞める、これは別に間違っていないと思います。
じゃあ次の会社で自分がポジションアップした時に、部下が今の自分と同じことを自分に対して思い、辞めることのないよう、自分が次の会社に対して提供できる学びは何か?

発想を変え、この点を考えて面接でお話ししてみてはいかがでしょうか?


受かりません、やっぱり学歴なのでしょうか?

そうかもしれませんし、そうではないかもしれません。
別に禅問答をしているわけではないのです。

まずは受けるようとする会社が学歴を重視しているかどうかを調べましたか?
調べていないのであれば、ネット で調べてみたり、紹介会社に社風を確認してもらうのがてっとりばやいかと思います。

では学歴を重視する企業が本質的に何をポイントにしているか。

当然のことながら、成果につながる人材がほしいというのが企業の本音です。
ちゃんと見る目があれば、書類をみたり、話したりすることである程度の判断ができ、スクリーニングがかけられるのです。
しかし学歴で判断するというのは、この判断ができない採用担当者が、採用を失敗したときの保険になっている、というのは決してうがった見方ではないと思います。
失敗しても
「私はちゃんと学歴をチェックしました。それ以上は見えない以上やむを得ないのです。」
という感じです。
したがって、仮に今までの経歴の中で成果を出したとしても、こうしたベースで見られてしまう可能性があるわけです。

一方で、学歴ではなく実力で判断してくれる会社はたくさんあります。

自分が受けたい会社は何をポイントとしそうか。

もし受けようとする会社が学歴重視だとしたら、入社したあとを想像し、本当に受けるべき会社なのかをしっかりと見極めるべきです。

決して学歴のみで悲観してはならないと思います。