書いてはいけない職務経歴書3つアピールとは?
転職活動が賑わい始めていますが、
まずは書類選考が大きな関門になります。
履歴書はさらっと書けるものの、職務経歴書となると、うーん、とうなってしまい、
まあいいや、とさらさらと書いて転職エージェントに出すと、
「うーん、もう少し具体的に書かれては?」
とは言われるものの、
「そうはいっても・・・」と渋って、そのまま提出することに。
ところが出す会社、出す会社書類で落ちまくり・・・。
あ、もしかしてこれって職務経歴書がまずいのか?
と思った時には、ほんとに入りたかった会社に再挑戦するわけにもいかず・・・。
こんな経験はないでしょうか?
職務経歴書には実は書いてはいけない3つのポイントがあります。
これは経験採用と言われる転職において言えることで、新卒や第2新卒は該当しません。
一つ目は情熱アピール
これまでの経験を活かしながら、仕事に対する情熱をもって頑張りたいと思います!
だめです。情熱では残念ながら活躍できるかどうかわからないし、第一どんな経験がどう活きるがイメージもできない人に会社は期待しません。
二つ目は前年比アピール
前年比120%アップしました!
それはすごいのかどうかわからない。前年1万円しかなければ2千円アップすると120%。
いったいいくらで、その事業ではそのいくらはどれくらいのインパクトがあるのか。
中身のないアピールは説明能力の不足を露呈することになり、かえってマイナスになることがあります。
三つ目は役職アピールです。
これはいくつかの側面でマイナスになることがあります。
例えば執行役員でした!と言っても30名くらいのベンチャーで部下も実質的には5,6名。
扱った数値も数億円程度。
かたや部長で、
200名くらいの企業で、部下は30名、自身も数億円のプロジェクトを複数まわし、扱っている数値は百億円規模。
単純には比較できませんが、前者の執行役員が、経営視点をもって会社全体を運営していたのではなく、
ベンチャーによくありがちな、モチベーションアップのために役職をあげてしまう、
ということであれば、転職後に大きな期待をすることは厳しいといえます。
大切なのは役職ではなく、どんな立ち位置で何をやったか、です。
今回は自分の作成した職務経歴書を添削してくれるサービスを紹介したいと思います。
代行業者のような会社は多くありますが、多くが人事部や総務部を定年退職した方が書くもので、
到底まともな会社に通用するクオリティではないものがほとんどです。
ご紹介するサービスは、自分が作成した職務経歴書をベースに戦略的なカウンセリングなどを活用しながらブラッシュアップしてくれるサービスです。
ぜひ一度参考にしてみてくださいね。
38歳再始動!果たして転職回数が多くても転職できるか?③
かなり久々の更新になってしまいましたが、前回の続きです。
ヘッドハンティング会社と名乗る会社
彼が登録したのは、来客が来ると社員全員が大きな一斉に挨拶することで名前が知られている人材会社。
しかしこの段階ではそんなことは知らないため、日比谷にある帝国ホテルのラウンジで会うことになったようです。
めったに飲めない一杯千円のコーヒーを頼むと、エージェントの彼は切り出しました。
「私たちはヘッドハンティングの会社なんですよ」
と、この会社におけるヘッドハンティングの仕組み、手順が書かれた紙を出し、説明をし始めます。
「私もこの会社に来てから半年です。普通の人材会社と違い、その方に合った会社をご紹介したいと思っています。決して押し付けはありません。」
このエージェントが説明するヘッドハンティングの仕組みは、こうです。
まず、役員クラスと合い、相手がオーケーなら社長と会うことに。
ここで、互いにオーケーなら源泉徴収票を出してオファー金額を決める面談をし、入社決定。
ざっくり説明するとこんな感じです
勘のいい方ならお分かりかと思いますが、別に部長クラスの採用なら普通のプロセスであり、源泉徴収票を強制的に提出させて給料を決めるあたりは、きちんと仕事に値付けをし、それに基づいて人材を探すという動きでもありません。
ヘッドハンティングの明確な定義はないので、ここをあれこれ言うつもりはありませんが、少なくとも源泉徴収票がないとギャラが決まらない、どこからみても普通の人材紹介サービスをヘッドハンティングと呼んでいることは事実のようです。
「ぜひ力になりたいんです。嫌な時ははっきりお断り頂いて全く構いません!」
ともかく案件紹介の連絡を待つことにしました。
(続く)
38歳再始動!果たして転職回数が多くても転職できるか?②
釣りメールに気をつけろ!
限られた時間の中で、最も大切なポイントは早くまともなエージェントに出会うこと、です。
しかし、転職エージェントには釣りメールによって無駄な時間を使わせられることがあります。
さも案件があるようにして期待して会いにいくと、実は案件なんてまるでない、ということです。
この時によく送られてくるのは釣りメール(と、勝手に名づけてみました)です。
内容はこうです。
弊社は様々な会社にリレーションをもつ転職ファームです。
ご紹介できそうな案件が多数ございますので、ぜひ一度面談を・・・
というメールが来ます。
しかし、このメールは転職希望者の職務経歴書をちゃんと見たわけではなく、転職エージェントにいる若手が適当な候補者にメールを送り、釣れた、候補者に対して空いてるエージェントを担当として割り振るわけです。
したがって、”ご紹介できそうな”案件なんてあるはずもなく、会って話せばなんかあるだろ、的な面談がセットされます。
そして”よくお話をおうかがいすると現時点では難しいかもしれませんね”なんて言ってくるわけです。
転職エージェントの会社までわざわざ交通費と時間を使って会いに行くのに、エージェント側の準備は何もされておらず、エージェントとしてはただ待っていればいいわけですから、こんなに失礼な話しはありません。
よく転職大手のJACや中堅どころのネオキャリアなんかはこの手で面談に持ち込みます。
そして志望とはあまり関係のない外資系の営業職なんかの案件を押し付けてきます。
インテリジェンス卒業生が立ち上げた中堅どころの転職エージェントも似たような手を使ってきます。
20代の若手の転職ではないのですから、こうしたメールが来たときは、本当に案件があるか?と返信してみるとよいでしょう。
Cさんはアドバイスにしたがって4社に、案件があるか?という返信をしたところ、本当に具体的な案件を知らせてきたのは1社だけだったそうです。
さて、Cさんはこんな釣りメールをかわしつつ、何件かのエージェントとアポをとりました。
しかし、そこで出会ったヘッドハンター(?)との遭遇に唖然としてしまったのでした。
(続く)
38歳再始動!果たして転職回数が多くても転職できるか?①
転職市場は何が変わったのか?
今回からは現在も転職活動を支援している38歳のCさんの転職活動をレポートとして追いかけていきます。
転職活動を再び行おうと考えたのは2011年2月。
38歳になるひと月前です。
現在の会社では組織改編などの影響で元々やりたい仕事とは全く異なる仕事をやっていたため、現在の会社に未練はありません。
レジュメを数年ぶりに書きなおし、エージェントがたくさん集まるen転職コンサルタント、イーキャリアFAに登録しました。
転職希望の軸は、事業企画とマーケティング。
早速数件のエージェントからアプローチメールが来ました。
しかし、エージェントからのメールは数年前に転職活動をしていたころとは少し異なることにCさんは気づきました。
転職エージェントが激減している
釣りメール以外のまともなメールがない
エージェントが高飛車
転職サイトには、転職情報を提供するエージェントが登録されています。
気に入らないエージェントはブロックできるため、とても便利なシステムではあるのですが、今回サイトの求人情報を見ると、どれも同じ転職エージェントからの記事ばかりで、似たような案件ばかり。
Cさんは、この選択肢の少ない状況に驚き、慌てて上記2つのサイト以外の登録を検討しましたが、狙っているのはキャリアアップというより、今度こそはやりたい仕事につきたいという強い思いです。
転職自体を目的化すると転職は失敗してしまうことをCさんにアドバイスし、案件内容を詳細にみてもらうことにしました。
ところが、数年前の転職事情とは異なり、今転職市場に出されているのは短期的で考えたらとてもジョブホップにしかならないようなものばかり。
新規事業開発・・数年で数億円の売上にして頂きます。
新規営業・・・人材ネットワークをお持ちの方
コンサルタント・・・アカウントの開拓をふくめて組織をお任せします。
これって生命保険のおばちゃんと募集する時と本質的には変わらない、数年間だけネットワークをつかってお客さんをとらせ、ネットワークが使えなくなったらノウハウと客を取ってポイ捨て、というのが本質です。
これは転職市場自体が大変な状況かもしれない。
また、Cさんはエージェントが送ってくる”釣りメール”にもひっかかって貴重な時間を無駄にするところだったのです。
(続く)
転職が決まらない、書類選考が通らない、その時最も失敗する思考とは?
転職でもっとも気をつけなければならないのは、焦せりとどう戦うか、です。
今回は転職活動の中でおちいりやすい失敗について、質問を例にとってご説明します。
全然案件がありません。数少ない案件から決めなければならないと思っていますがどうすればいいでしょうか?
焦せる気持ちはわかりますが、そのスタンスだと転職は確実に失敗してしまいます。
大切なことは二度と転職はしない。これが最後の転職だという気持ちで考えてみることです。
そうすることによって、数少ない案件からムリヤリ選ぶのではなく、むしろ、”行かない条件”を洗い出すことができます。
最後の転職、残りのキャリアを全て使うつもりで考えるからこそ行かない条件、つまり最低限こだわりたいポイントが見えてくるのです。
本当に行きたいような案件は来なくて、いまいちな案件しかすすめてもらえません。どのように考えればいいでしょうか?
これもポイントは同じですね。冷静に行きたくなるような案件を待てばよいと思います。
ただしそれは
せっかく紹介された案件を断わり続けろということではありません。
むしろ面接は積極的に受けてください。
しかし基本的には入りたいとは思っていないわけですから、自分を売りこむ必要は全くありません。
冷静に自分を語り、市場が自分をどう見るかを理解すればよいのです。
エージェントと親しくなったとしても気を遣うことはありません。
自分の人生を決める本当の希望案件と出会うときのために、使える機会は使うのです。
焦って受けまくる。行きたくもないのに必死でアピールをする,のとどちらが最終的な成功にいち早く近づくことができるでしょうか。
それは受けている人自身が一番よく理解しているはずだと思います。
こんな紹介会社じゃ転職には使えない??
世の中の景気は日銀の景気指標とは無関係にどんどん落ちてきているのかもしれません。
しかしそんな時でも転職すべきときは転職に向けて頑張っていきましょう。
さて、今回はいまどき珍しいシステムマッチングの紹介をするエージェントです。
ワークポートという紹介エージェントです。
IT業界を中心に紹介しているようですが、専用の管理画面を提供して、そこに紹介案件をいれこんできます。
この紹介エージェントは転職希望者にとってやる気のある会社とは言えません。
なぜなら最初の1,2回は担当エージェントが案件を紹介してきます。
しかし、その後は抽出条件にあった案件情報をひたすら流してきます。
例えばこんな感じ。
◯◯様
担当コンサルタント:◯◯
◯◯(管理画面の名前)の
「◯◯様にオススメの求人情報一覧」に新しい求人情報が
追加されました。
■1 株式会社◯◯/◯◯サービス プロジェクトマネージャー
求人情報の詳細は、◯◯(管理画面の名前)でご確認下さい。
ご不明点がございましたら、担当コンサルタントまでお問い合わせください。
営業職、といったら営業職をひたすら流してきます。
面談の際に、こんな会社はいまいちであんまりいきたくない、なんていっても抽出軸にないようなコメントならば、システム上の機械的なマッチングですから全くおかまいなし。
バンバン流してきて、希望があれば管理画面の、応募するボタンを押してください、というわけです。
したがってこのエージェントは面談したことに意味がありませんし、自分にあった案件を探すという軸では到底使えるエージェントではありません。
せいぜい情報を収集するために利用していく、という使い方がよいと思います。
むしろワークポート社は、いくつかのエージェントと提携しており、自社の情報をそうしたエージェント経由で提供しています。ということは、ワークポート社をあえて使わずとも真面目にコンサルティングしてくれるエージェントを探してしまえば、この会社でないと出会えない案件はなく、あえて利用する意味はないと思います。
利用するならば、これまでの経験を活かす、ということではなく、これから経験を積んでいきたいという20代の転職であれば情報収集に使えると思います。
提供される案件情報は他社の案件情報より比較的詳しく、これまでの応募者の合否状況なども教えてくれますので、比較的良質です。
エージェントの質は高くても低くても、あくまでシステムマッチング、ということですので事務職であればたとえどんな会社でも行きたい、とか営業職なら別にどこでもいい、というわかりやすい転職希望であれば対応が可能です。しかしそんな選び方では後悔のない転職ができる可能性は極めて低いと思われます。
30代の転職や転職回数が多い場合は自分の経験や希望が複雑になってくることが多くなります。こうなるともはやシステムマッチングの機械的なエージェントを使ってはいけません。
しっかりと意向を汲んで紹介をしてくれるエージェントとつきあっていくことがポイントです。
採用側が首を横にふる転職者。実は・・
ここのところ、次々と相談して頂く方が多くなってきました。
時期的には徐々に増えつつある時期だとは思いますが、今回は視点を変えて、転職者は大真面目、でも採用側は首を横にふってしまう笑えない転職者についてお伝えします。
面接の時に、転職回数が多い理由を問われました。私はたまたま転職した会社が次々と倒産したので、正直にお話ししたのです。そのせいかどうかなかなか書類通過しません。
やはり在籍した会社が倒産したことは合否に関係あるのでしょうか。
大変な経験をされたようですね。
今や在籍していた会社が倒産しました、は珍しい話ではありません。
例えば転職で活用することが多いと言われる転職業界。
この業界は右から左へと人材を流していけば成り立っていたのですが、リーマンショック以降飯の種である求人案件自体がなくなったために、半分くらいの会社がなくなってしまったのではないかと言われているくらい厳しい状況になりました。
そんな中で倒産という話しは決して珍しくはないと思いますが、採用となると話が変わります。
会社によっては、こうした経験を見るときに、貴重ではなく縁起が悪いとみてしまうことがあります。
もちろん根拠はないわけなのですが、それでなくても応募者が多い中で、こうした方を落としてしまうことがよくあると思われます。
本人としてはとても大変な経験をしていることを理解してほしいのでしょうが、採用側からすると、そんな話ではなく、入社後どんな活躍をしてくれるかに興味があるわけです。
倒産という経験が次に活きるスキル的経験につながらないのであれば、あえて退職理由を話すのではなく、転職理由をしっかり書いたほうがよいと思います。
退職理由と転職理由の違いについてはこのブログでも何度か取り上げていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
職務経歴書のフォーマットがほしいのですが。
何も経験していないので、何を書くかを知りたいんです。
よく職務経歴書のサンプルやフォーマットを探してご質問を頂くのですが、これは正直あまり意味がありません。
職務経歴書の書き方についてはこのブログでも何度か書いているので参考にして頂ければと思います。
ただ、その内容は履歴書のように形式が整っていればOKという2006年から2007年の転職バブルの時のような時とは違うということをしっかりと認識しておく必要があります。
採用側は形式を見ているのではなく、何ができるのか、それを伺える中身を見たいのです。
サンプル通りに書いたところで、サンプルのような文言が使えなければ、面接や入社後すぐに化けの皮がはがれるので、すぐに次の転職を考えなければならない状況に追い込まれることはまず間違いありません。
その上、何も経験していない、というのであれば、これは採用する理由がありません。
自分の経験がこれからの仕事でどんなふうに役立つかはしっかりと考えなければいけません。
何も経験していない、なんてことはないはずです。
この点までいわゆる”サンプル”にのっかるようであれば、もしかすると転職活動そのものを考え直したほうがいいかもしれません。
転職成功とはまさにここを真剣に考えることで成功が見えてくるのです。