あなたも笑えない!その職務経歴書では100社受けても受からない!

職務経歴書の転職回数をごまかせないか、とか、うそを書いたらどうなるか、とか、最近こうした質問を多くいただくようになりました。
では、転職回数を減らして書いたら、あなたの職務経歴書は本当に通過するのでしょうか?
いやもしかしたら根本的に勘違いしているせいで、転職回数が多いことをごまかしたところで、1社も通らない可能性が大きいのかもしれません。

Aさんの相談
僕は有名企業の転職経歴が多いので、当然転職が楽ではないか、と思いましたが、今のところなかなか書類選考を通過しません。なぜなのでしょうか。

Aさんは、某世界的家電メーカー、有名IT企業を数社転職し、今回再びキャリアップを狙っていました。
ところが50社出しても書類が通過しない。
なぜか?
実は転職の場合、有名企業にいたということが逆に落とされる原因になることもあるのです。
例えば比較的中堅から中小くらいのベンチャーと言われる企業に応募したとします。
しかし、Aさんの経歴書をみると、

◯◯株式会社
◯◯△事業部で☓☓プロジェクトを経験
◯◯事業部に異動

まあこんなことがだらだらと書いてありました。
大企業のサラリーマンを長くやっている方の中には、所属やポジションが重要という文化に慣れてしまい、その思考自体が経歴書の中に現れてしまいます。
有名企業にいればどこにでも受かる、強みになる、と考えてしまい、その所属組織と経験の名称を並べてしまいます。
しかし、採用する側の企業にとって重要なのは”何ができるか”であり、どこに所属したか。ではありません。
有名企業であれば、そこでしか経験できないことで身に付けたことが、転職したいと思う企業でどう役立つか。
その具体性がイメージできなければ、永遠に書類通過はないと思っていいでしょう。


Bさんの相談
私はセクハラ、パワハラが理由で退職することにしました。
一応人事にも相談し、会社にいてもいいことにはなっていたのですが、居づらくなってしまって・・。
そんな時の転職理由はどうかけばいいですか?

明確に退職理由と転職理由を分けて考えてみてください。
パワハラ、セクハラは退職の理由だとしても、いったん今度の会社ではどんなことを目標にして頑張っていきたいのか考えてみるのです。それが転職理由です。
このブログでも何度かこうした場合の転職理由について書いています。
あくまで前向きな理由を転職理由としてどうどうと述べてください。


Cさんの相談
事務職なんですが、震災後に受注高が落ちてしまい、その影響でリストラされてしまいました。
こんな私ですが、どんな転職活動をしたらいいでしょうか。

なるほど。震災後に経済環境は確実に悪くなっているようです。
お金はあっても企業はお金を使うことを控える。そうすると世の中にお金が回らないわけです。
そんな中でリストラされてしまったら・・・。

まずは、人材紹介会社に登録することをおすすめします。
リクルートエージェントやパソナ、@typeなどの大手だけではなく、中小の紹介会社からも紹介が来るように、en転職コンサルタントやイーキャリアなども登録し、できるだけ情報が集まるようにしておきます。
ただ1つだけ大切なことがあります。
今までは給料いくらあがるかな、とか、残業は?有休は?とか、手当は?ということを気にして、そういったことを軸に転職をしていた方も多いと思います。

しかし、まずは転職して給与が現状維持か多少落ちることを覚悟します。
そして、”何をもらえるかなあ”ではなく、自分は事務職として何ができるか、という軸で考えていくことが必要です。事務職の転職の場合は、大量の希望者の中で他者と明確に差別化することは難しいため、貢献軸で転職を考えていくことが必須だと言えます。

転職回数はウソをつくことができるのか?

転職回数が多いので、転職回数をなんとかごまかせないか。
こんなご相談をよく頂くことがあります。
そこで今回は転職回数についてのご相談を取り上げていきます。


転職回数を減らして職務経歴書に書いたらバレますか?

このご相談はいつも頂くのですが、ここで改めて書かせて頂くことにします。
結論からいうと、内定するまではバレないと思います。
バレるケースでは大きく2つあると思います。
まず確実にわかってしまうののは、入社後の年金記録です。
正社員であれば、各企業の記録はみるだけですぐにわかってしまいます。
在籍期間もわかりますし、仮に健康保険組合が一緒で、前職でメンタルが原因で休職した場合もここでわかることになります。
ただし、採用側で預かった職務経歴書が直接人事給与担当にわたされるかは何ともいえないため、必ずとは言い切れません。
もうひとつは、人物調査です。
これは例えば予備校や、福祉関係など、顧客とのトラブルを極端に嫌う業界では、事前に調査会社に
お金を支払って調査を依頼します。
この調査により、借金の金額から職歴、前職での評判などがわかります。
しかしこの調査はお金がかかるため、ベンチャー企業などでは実施しないことが多いと思います。


転職回数は何回までだったら受かりますか?

何回だったら受かる、とは言い切れません。
しかし、2006〜2008年くらいの転職バブルの時期に比べると転職回数を会社に対する貢献期間と捉える傾向が強くなって来ています。
ザ日本企業のような会社に大きな強みもなく応募する場合は転職回数は3回目までくらいで足切りされてしまうこよが多いのが現実です。
なぜならザ日本企業の場合、終身雇用制をベースに毎日を暮らしているため、転職が複数回にわたる人のキャリアステップなどについては到底想像がつかないからです。
一方で営業職や外資系などはさほどこだわりがないと思います。
基本的によく言えば実力主義、悪く言えば使い捨て文化が浸透しているため、転職回数よりはどんな会社で何をやってきたのか?この点のほうが強い興味を持たれるはずです。


転職回数が多いとマイナスになる会社はどんな会社ですか?

これは前項でも書きましたが、ザ日本企業です。
例えば某銀行系証券会社では、プロ契約社員というカテゴリで転職者を受け入れてます。
最初は既存の社員となんら変わりがない、むしろ手取りじゃ多いくらいだ、などと甘い言葉で
入社させるのですが、やはりリーマンショックなどが起きると手のひらを返すようにバタバタと首を切っていきます。
また、一見ベンチャースピリッツがあるように見えて、その実は経営者が元銀行マンだったという某大手IT企業も同様です。
書類選考では転職回数でバッサリ落としてきます。

例えばという話しで上記のような例を出しましたが、そもそも転職回数を気にするような企業で転職後のキャリアアップを踏んでいけるのか、ということを前提として考えますと、むしろ書類選考の段階でそれがわかっただけでもプラスだったのかもしれないと思えばよいくらいではないかと考えます。

さらなる転職のステップとして考えるなら別ですが、転職回数を気にするかどうかは書類を出さなくてもエージェントなどに聞いてみるとだいたいわかります。書類が通れば転職回数はOKということですので、その後の選考段階で転職回数によってダメだしされることはまずないと見ていいと思います。

震災後、転職市場への影響がついに出てきた!

転職人材市場への影響はどうなっているのか?
この疑問を解決すべく、何社かのエージェントにその影響を聞いてみました。
まとめると、人材案件の数自体はそんなに減っていない、むしろ横ばい。
どちらかというと踊り場という印象。今後回復か、降下するか、という判断をしているところ、というコメントでした。
私の印象だと、企業では外資系は相変わらず多く、職種としては営業系は多い感じです。
いわゆる使い捨て色が強い、人材回転率が高い会社です。
しかしじっくり腰をすえて力を発揮できるような土壌がある会社はやはり激減しているような印象があります。

さて、今回は震災後に頂いた絶望ともとれるご相談について何とかヒントになればという内容をいくつか取り上げてみます。


いくら受けても転職できません。もうだめかもしれません・・。

いくら受けても、というところがキーです。
どこまで通っていないのか、書類くらいは通過しているのかはわかりませんが、いくら受けても何も通らない、となると、それは本人が問題というよりはいくつかチェックしたほうがよいと思います。
書類をどう書けばいいか、などのテクニック面はこのブログにいくつも書かれているので過去の記事を参考にして頂くとして、まず知り合い、できれば前職の元上司や、自分より少し年齢が上の仕事ができる先輩などに、自分の書いた履歴書、職務経歴書を読んで感想を聞かせてもらうといいと思います。
その際に「まったく知らない人の書類を読んだつもりで、もし採用するとしたらどんなポジションで、採用しないとしたら、一番大きな理由は?」と質問します。
ただ書類を投げると、単純な書類批評をされてしまい、出てきた評価に対して自分自身が冷静さをうしなってしまうこともありますので、ここは冷静に質問の軸をしぼります。
これが受からないワケを手っ取り早く知る手段のひとつです。

で、出てきた感想が、まったく同じではないにせよ世間のあなたに対する評価ということになります。
自分に不本意な評価だったとしたら、それは何が悪いのか?
それは経歴ではなく、書類の書き方がよくない、ということに他なりません。

このブログをよく読んでレジュメの書き方を身に付けてみてください。


転職回数が多い場合、職務経歴書で失敗するのはどんな時?

これはみなさんよくやってしまうのですが、
転職回数が多いとき、必ずしも職種が同じでないことも多々あります。
そうすると、さながらスーパーマンであるかのように、やってきたこと全てを職務経歴書に盛り込むことが
よくあります。

これはNGです。

転職エージェント、人材紹介会社はここをチェックしてくれません。
なぜなら、かれらはうけさせるために必要なネタをチェックしているわけで、詳細な情報はあればあるほどウェルカムだからです。
でもここでひとつ考えなければいけないは、自分は何屋さんか、ということです。
たしかに経験を積んでいくと何でもできるようになるかもしれません。
しかし、それではどんな分野で活躍してもらったらいいのか、採用側ではイメージできにくくなります。

いろいろできるとはいえ、何を軸にして仕事をしてきたのか。
ここを書く必要があります。

大切なポイントは
何でも出来る人は結局何もできない。ということです。




どうしても給料をあげたい。薄給が退職の理由であるとき、面接ではどう言えばいいのでしょうか?

これは簡単ですから、心配しなくてOKです。
よりやりがいをもって仕事にとりくめる会社で頑張りたいと話せばよいのです。
ここで、やりがいとは?
と面接担当に聞かせたうえで、
一生懸命頑張った分をきちんと評価してもらえ、より一層やりがいを持って頑張りたいと考えました。

と、このレベルであれば、間接的に給与面に希望があることも伝わっていくはずです。

転職回数?書類の書き方?いえいえ失敗する理由はこれなんです

募集人材の状況は?ということでよく質問を頂くことがあります。
現在の状況は求人数としては減っていないが、いわゆるキツイ仕事が多くなってきているような印象をうけます。
残業関係なく働く営業職とか、誰がそんなことをできるんだよ?とつっこみをいれたくなるような事業企画持ち込み型の転職です。
中には事業アイディアだけをとるために面接を設定する会社がありますので、注意して受ける必要があります。

さて、今日は失敗理由がちゃんと分析できていないと小手先の転職テクニックだけでは見抜かれてしまい、結局受からないという状況を繰り返すことになります。

受からない人には根本的な部分で原因、理由があります。


給料をあげたいので、そのための転職理由はどう書けばいいでしょうか?

例えば、このようなご相談を頂くことがあります。
このような角度から考えるクセを持っている方はいつまでたっても給与があがることはありません。
何故でしょうか?
では逆に質問ですが、自分が給料を多くあげたい、採用したい人はどんな人でしょうか?

しっかりした経歴で、活躍してくれそうな人!

答えてみれば簡単なことではあるのですが、だとすれば転職理由で給料アップをアピールしたからと
いって、あ、ではこの人には給料を多くあげようと考えることはありません。

給料をアップできる人とそうでない人の決定的な違いは、相手の視点に立って結果につながる考え方
ができるかどうか
です。

あくまで、給料はもらうもの、というサラリーマン的発想で臨むと転職は必ず失敗します。


夜間大学でMBAを取得したら転職に有利になるでしょうか?

これは残念ながら全く逆です。
MBAで評価されるのは海外のごく少数の大学です。MBAはどちらかと言えばどこでとったのかが重要になります。
しかもずいぶん前からMBAは使えない、という言われ方をして久しくなります。
学問の知識を振りかざしたくなるわりには、実践的なスキルがない、という見方で敬遠されることもあります。
とはいえ、自己啓発で勉強に取り組んだことは立派なことであるとは思います。
就職でアピールに使うのではなく、入社後の実践の中で、結果を出すために使っていく、というのが有効な使い方ではないかと思われます。


上場企業でのキャリアを活かしていきたいのですが、上場企業にいたことは有利に働くでしょうか?

上場企業にいたから何ができるのでしょうか?
まずはこの質問に答えないと、名札という意味で有利になることはないか、あってもかなり企業のスコープが絞られてしまうことでしょう。
要するにそれはあなたのどんな強みになっているのですか?
会社の看板など、キャリアアップを目指す中では入り口最初の看板でしかないのです。
このことをしっかりと頭にいれて転職活動をしていくべきではないでしょうか。

転職動向危うし!もう書類選考が通らない!!

先日IT業界の展示会を見に行ってきました。
一見華やかに見える展示ブースですが、やはりコスト削減の跡はかなり多くの場所に見られました。
事業の状況がどんどん厳しくなっていることが、少しずつ目に見えてきました。
こんな状況の中、これまで以上に1次選考の難易度があがっているように思います。
今回はそんな相談を取り上げていきます。


ヘッドハンティングを活用するとき、履歴書や職務経歴書に転職理由はどう書けばいいでしょうか?

ヘッドハンティング会社は一言でいうと一本釣りです。
企業からオーダーを受けて、その要件に合う人材を探すだけではなく、良い人材をストックして
企業に売り込んでいったりします。
後者の場合、経営層に直接アプローチすることも多く、エージェントの知り合いが経営している会社
に紹介するなどの知り合いネットワークを使う場合も多くあります。
こういう紹介の仕方をしているわけですから、転職理由については、退職したわけではなく、
如何に求められて転職したか。
これを書くことが必要です。会社が倒産したので、とか、自分のキャリアアップのため、という理由では
ヘッドハンターも紹介しにくいというわけです。
ウソでなければ、多少オーバーでも許される範囲を考えつつ、前の経歴、次の経歴とつながっていること、
求められた転職であった、あるいは結果につながる転職だったことがわかるように書けるとOK
です。


スピーディーな転職をしたいのですが、どうしたらいいでしょうか?

誰もが望むところですね。
スピーディーをどこから、と位置づけるか、がポイントです。
方法論としては転職エージェントを使うことが効果的です。
しかし単純に紹介会社に登録しただけではだめです。スピーディーな活動をすすめるためには、活動の前に履歴書、職務経歴書にがっちり時間をかけて、仕上げから活動をスタートする、自分が希望する条件よりも、自分がこういう会社なら行かない、という希望しない条件をしっかり説明できるようにしておくことが重要です。
履歴書、職務経歴書の書き方についてはこのブログを参考にして頂ければ、ポイントがあちこちに書かれているので、効果的に書きすすめることができると思います。
ぜひ活用してくださいね。


面接で、どういう点で会社に貢献できるか、という質問を受けました。やはり考えていかないといけませんか?

転職でキャリアアップを目指しているならば、これは当然イエスということになります。
転職先の企業はよほどの若手でない限り育成しながら使おうとは思っていません。
まずその会社のサイトや代表の講演ページなどがあればその内容、事業戦略、プレスリリースなどのページをよく読み、会社がどういう分野に力を入れているかを考えます。希望する職種で入社した場合、売上貢献なのか、利益貢献なのか、それとも他の価値での貢献なのか。
どんな貢献をするのかを例えば上記の3つの軸で考えます。
決めた軸で具体的にどんな活動をしていくのか、どんな目標を持っていくのか。
入社していなくても、例え入社後多少違っていてもいいですから、自分なりの仮説を立てて、私なら・・と
・・・の分野で・・・な活動をすることで貢献していきたいと思います。
例えば・・と具体的な仮説を話していくと説得力が増して行くはずです。

転職で給料はあがる?キャリアアップ失敗の理由とは?

経済環境はますます悪化していくようにも思えるこの頃ですが、こんな時でも求人の数は減っていないようです。
いま攻めておけば、、とか、お金がなくなっているというより使いどころが変わっているのか。
いずれにせよ、転職自体はまだまだチャンスがあるようです。

さて、転職すれば給与とキャリアが両方ついてくる、と思っている方も多いようですが、実は給与が下がるケースもかなりあります。一方で給料をどんどんあげていく人もいるわけで、その違いは一体どんなところにあるのでしょうか。


年収を1,000万くらいに増やしたいのですが、どういう転職をすればいいでしょうか?

これは意外と簡単であり、しかし難しいことでもあります。
この不況下において1,000万に到達する職種は比較的簡単に見つかります。
まずは事業開発職。
自分自身でビジネスをつくり、数年で黒字ベースにし、さらに成長させることを約束するパターンが多いです。
そして営業職。
毎年粗利益ベースで数億円の案件を獲得できるようなスキル、経験、人脈をもっているならこういう選択肢があります。
また、ベンチャー企業などの役員やコンサルタント職もあります。
これも期待されていることの中に人脈を活かして仕事をとってくる、などの売上貢献があります。
デリバリーの能力だけでは評価されないことが多いと思います。

1,000万っていうと一体どんな仕事なの?と思われるかもしれませんが、意外に上記のような案件であれば、市場にごろごろ転がっているかもしれません。
そんな意味で簡単だということになります。

一方で、上記のような職種で採用されていく場合、職務経歴書、面接でのプレゼンなどが上記のような期待役割を果たすようなものであることが求められます。
そして結果を出し続けられることも求められるので、生活の保証があるわけではありません。

住宅手当は出るの?とか退職金は?というのが気になる場合は、少し向かないかもしれません。



30歳は過ぎ、もう35歳になりそうなのですが、キャリアアップは可能でしょうか?

結論から言うと男性であれ、女性であれ可能です。
以前30代半ばの女性が転職成功するまでのことを記事に書いたこともあるくらいです。

ただ、この世代からの転職の場合、問われるのは経験と実績が期待しているポジションで即結果につながるか?
という点です。
ただしこれは面接側にも力量が必要です。

例えば、営業やってきたからじゃあ営業ならいけるか、とか経理やってきたから経理できるかな、という採用をしている企業がまだまだたくさんあります。
たとえ資格を持っていても実践スキルがなければ結局使えないわけで、ここらへんが応募者と採用側の意識乖離といえるかもしれません。

かなり大きく括った職種という軸だけで成果がでるかどうかは判断できません。
逆に30代後半からは、未経験であってもこの経験とあの経験はこれができそうだよね、と判断してもらうことも重要な要素となります。
もし成果が期待できそうであれば、30歳未経験よりもすっと採用の可能性が高いことも多いと思われます。

面接で落ちまくる?だってあなたはココが悪い!

職務経歴書は大事ですが、せっかく書類選考が通過したのに面接にいくと通らないのはとても悔しいものです。
面接で落ちる理由は複数にわたり、書類のように一定の法則は見出しにくいのですが、面接の様子をお聞きすると、
何が悪かったのかは概ね分析することができると思われます。
そこで今回は面接に関するご相談をいくつか取り上げます。


これまで一番成功したことはなんですか?と聞かれましたが、どんなことに気をつけて答えればいいですか?

新卒の面接ならここはプラス思考だったり、仕事に向かうマインドをチェックするための質問です。
しかし中途の場合は、こういったことではなく、コミュニケーションスキルを見ています。

”一番成功したこと”をストレートに話すのではなく、
どのようなことを成功と位置付けて相手に伝えるのか
その成功が今のどんな考え方や経験につながっているのか、ということを考えた上で話しているのか

この2つのポイントを押さえた話をすることが重要です。

例えば、営業で全国Ⅰ位になりました!では新入社員でも言えそうな話です。
これでは何の再現性も感じないので、全国Ⅰ位になった時にお客様からの顧客満足度アンケートでⅠ位になったことが成功だと思っています。それは今のキャリアにもつながることなのですが・・・。
と展開できれば非常にメリットある話ということになりますが、全国Ⅰ位だけでは、残念ながらたまたま売れるものを担当していただけかもしれませんし、全国にいったい同じ土俵で勝負した人が何人いたかもわかりません。

本人が考えているほどのインパクトはない、と思っていいと思います。



面接では人柄重視、とか人物重視といわれましたが、これはいったい何を見ているのでしょうか?

これはよく求人票に書かれます。
外資系と国内系企業ではそのポイントが異なります。
外資系では、期待役割というのが明確に設定されています。
単純に営業経験があるだとか、課長や部長でした、ということではなく、その会社のマネジメントをしてもらうんだったらリーダーシップの取り方はこういうことで、マネジメントスタイルはこういう人、という考え方が比較的明確にあります。
こうした考え方にしたがって見てくるとおもってよいでしょう。

一方で国内の場合はひとことで言うと、一緒に仕事をしたいかどうか、というポイントで見てくることがほとんどです。
しかしこれは事前にどれだけ社風について2ちゃんねるなどをみて研究したとしても、担当者によって合う合わないも大きく変わりますし、こればかりは対策が難しいところです。
ただ、突破口があるとすれば、入りたい会社の人が書いた文章や、講演記事などをWEBサイトなどでよく読み、使っている言葉や考え方などをよく理解しておくようにすると、面接でとるべきスタンスや言葉などがわかるようになります。


圧迫面接はどうやって対応すればいいでしょうか?

圧迫面接といってもいくつかパターンがあります。
もっともポピュラーなのはなぜ?なぜ?とその理由を聞いてくるものです。
なぜ転職回数が多いのですか?
それはなぜですか?
だとすれば今回なぜ弊社に応募されたのですか?
と、面接する側も頭を使いながら、極端に言えば答えられなくなるまで質問してくるパターンです。

これは相手の論理思考や思考の深さを見るには有効な方法のひとつで、コンサル業界などでは
このパターンのもっと難易度が高い質問が展開されたりします。
キャリア選択についてどれだけ深く考えているか、がそのまま伝わることになりますので、作成した職務経歴書や履歴書を見ながら質問を想像し、よく考えて言葉にしてみることをすすめます。

もうひとつは単純に態度がよくない圧迫面接です。
それじゃあ、あなた全然だめじゃない。
営業活動もほとんどできてないのも同然じゃないの?

と初対面の相手に対してバンバン失礼とも思えるコメントを投げてくるパターンです。

コールセンターのクレーム担当や借金取りの採用面接ならまだしも、相手にストレスを与えて緊張感をもたせた上で本当の姿を見抜くことは難しく、こうした手法は一時よく使われましたが、上記のような狙いがなければ通常のコミュニケーションの中でもある程度知ることができます。

こうした圧迫面接をしてくる場合、面接担当のコミュニケーションスキルが低いことが多く、そもそもそうしたスタイルが担当者だけのものなのか、会社全体が同様のコミュニケーションスタイルをとるのかをよく観察したほうがいいかもしれません、
もしそうだとしたら本当に自分が働きたい会社なのか?
このあたりも併せて考えてみるとよいと思います。