転職回数はウソをつくことができるのか?

転職回数が多いので、転職回数をなんとかごまかせないか。
こんなご相談をよく頂くことがあります。
そこで今回は転職回数についてのご相談を取り上げていきます。


転職回数を減らして職務経歴書に書いたらバレますか?

このご相談はいつも頂くのですが、ここで改めて書かせて頂くことにします。
結論からいうと、内定するまではバレないと思います。
バレるケースでは大きく2つあると思います。
まず確実にわかってしまうののは、入社後の年金記録です。
正社員であれば、各企業の記録はみるだけですぐにわかってしまいます。
在籍期間もわかりますし、仮に健康保険組合が一緒で、前職でメンタルが原因で休職した場合もここでわかることになります。
ただし、採用側で預かった職務経歴書が直接人事給与担当にわたされるかは何ともいえないため、必ずとは言い切れません。
もうひとつは、人物調査です。
これは例えば予備校や、福祉関係など、顧客とのトラブルを極端に嫌う業界では、事前に調査会社に
お金を支払って調査を依頼します。
この調査により、借金の金額から職歴、前職での評判などがわかります。
しかしこの調査はお金がかかるため、ベンチャー企業などでは実施しないことが多いと思います。


転職回数は何回までだったら受かりますか?

何回だったら受かる、とは言い切れません。
しかし、2006〜2008年くらいの転職バブルの時期に比べると転職回数を会社に対する貢献期間と捉える傾向が強くなって来ています。
ザ日本企業のような会社に大きな強みもなく応募する場合は転職回数は3回目までくらいで足切りされてしまうこよが多いのが現実です。
なぜならザ日本企業の場合、終身雇用制をベースに毎日を暮らしているため、転職が複数回にわたる人のキャリアステップなどについては到底想像がつかないからです。
一方で営業職や外資系などはさほどこだわりがないと思います。
基本的によく言えば実力主義、悪く言えば使い捨て文化が浸透しているため、転職回数よりはどんな会社で何をやってきたのか?この点のほうが強い興味を持たれるはずです。


転職回数が多いとマイナスになる会社はどんな会社ですか?

これは前項でも書きましたが、ザ日本企業です。
例えば某銀行系証券会社では、プロ契約社員というカテゴリで転職者を受け入れてます。
最初は既存の社員となんら変わりがない、むしろ手取りじゃ多いくらいだ、などと甘い言葉で
入社させるのですが、やはりリーマンショックなどが起きると手のひらを返すようにバタバタと首を切っていきます。
また、一見ベンチャースピリッツがあるように見えて、その実は経営者が元銀行マンだったという某大手IT企業も同様です。
書類選考では転職回数でバッサリ落としてきます。

例えばという話しで上記のような例を出しましたが、そもそも転職回数を気にするような企業で転職後のキャリアアップを踏んでいけるのか、ということを前提として考えますと、むしろ書類選考の段階でそれがわかっただけでもプラスだったのかもしれないと思えばよいくらいではないかと考えます。

さらなる転職のステップとして考えるなら別ですが、転職回数を気にするかどうかは書類を出さなくてもエージェントなどに聞いてみるとだいたいわかります。書類が通れば転職回数はOKということですので、その後の選考段階で転職回数によってダメだしされることはまずないと見ていいと思います。