面接で落ちまくる?だってあなたはココが悪い!

職務経歴書は大事ですが、せっかく書類選考が通過したのに面接にいくと通らないのはとても悔しいものです。
面接で落ちる理由は複数にわたり、書類のように一定の法則は見出しにくいのですが、面接の様子をお聞きすると、
何が悪かったのかは概ね分析することができると思われます。
そこで今回は面接に関するご相談をいくつか取り上げます。


これまで一番成功したことはなんですか?と聞かれましたが、どんなことに気をつけて答えればいいですか?

新卒の面接ならここはプラス思考だったり、仕事に向かうマインドをチェックするための質問です。
しかし中途の場合は、こういったことではなく、コミュニケーションスキルを見ています。

”一番成功したこと”をストレートに話すのではなく、
どのようなことを成功と位置付けて相手に伝えるのか
その成功が今のどんな考え方や経験につながっているのか、ということを考えた上で話しているのか

この2つのポイントを押さえた話をすることが重要です。

例えば、営業で全国Ⅰ位になりました!では新入社員でも言えそうな話です。
これでは何の再現性も感じないので、全国Ⅰ位になった時にお客様からの顧客満足度アンケートでⅠ位になったことが成功だと思っています。それは今のキャリアにもつながることなのですが・・・。
と展開できれば非常にメリットある話ということになりますが、全国Ⅰ位だけでは、残念ながらたまたま売れるものを担当していただけかもしれませんし、全国にいったい同じ土俵で勝負した人が何人いたかもわかりません。

本人が考えているほどのインパクトはない、と思っていいと思います。



面接では人柄重視、とか人物重視といわれましたが、これはいったい何を見ているのでしょうか?

これはよく求人票に書かれます。
外資系と国内系企業ではそのポイントが異なります。
外資系では、期待役割というのが明確に設定されています。
単純に営業経験があるだとか、課長や部長でした、ということではなく、その会社のマネジメントをしてもらうんだったらリーダーシップの取り方はこういうことで、マネジメントスタイルはこういう人、という考え方が比較的明確にあります。
こうした考え方にしたがって見てくるとおもってよいでしょう。

一方で国内の場合はひとことで言うと、一緒に仕事をしたいかどうか、というポイントで見てくることがほとんどです。
しかしこれは事前にどれだけ社風について2ちゃんねるなどをみて研究したとしても、担当者によって合う合わないも大きく変わりますし、こればかりは対策が難しいところです。
ただ、突破口があるとすれば、入りたい会社の人が書いた文章や、講演記事などをWEBサイトなどでよく読み、使っている言葉や考え方などをよく理解しておくようにすると、面接でとるべきスタンスや言葉などがわかるようになります。


圧迫面接はどうやって対応すればいいでしょうか?

圧迫面接といってもいくつかパターンがあります。
もっともポピュラーなのはなぜ?なぜ?とその理由を聞いてくるものです。
なぜ転職回数が多いのですか?
それはなぜですか?
だとすれば今回なぜ弊社に応募されたのですか?
と、面接する側も頭を使いながら、極端に言えば答えられなくなるまで質問してくるパターンです。

これは相手の論理思考や思考の深さを見るには有効な方法のひとつで、コンサル業界などでは
このパターンのもっと難易度が高い質問が展開されたりします。
キャリア選択についてどれだけ深く考えているか、がそのまま伝わることになりますので、作成した職務経歴書や履歴書を見ながら質問を想像し、よく考えて言葉にしてみることをすすめます。

もうひとつは単純に態度がよくない圧迫面接です。
それじゃあ、あなた全然だめじゃない。
営業活動もほとんどできてないのも同然じゃないの?

と初対面の相手に対してバンバン失礼とも思えるコメントを投げてくるパターンです。

コールセンターのクレーム担当や借金取りの採用面接ならまだしも、相手にストレスを与えて緊張感をもたせた上で本当の姿を見抜くことは難しく、こうした手法は一時よく使われましたが、上記のような狙いがなければ通常のコミュニケーションの中でもある程度知ることができます。

こうした圧迫面接をしてくる場合、面接担当のコミュニケーションスキルが低いことが多く、そもそもそうしたスタイルが担当者だけのものなのか、会社全体が同様のコミュニケーションスタイルをとるのかをよく観察したほうがいいかもしれません、
もしそうだとしたら本当に自分が働きたい会社なのか?
このあたりも併せて考えてみるとよいと思います。