採用側が首を横にふる転職者。実は・・

ここのところ、次々と相談して頂く方が多くなってきました。

時期的には徐々に増えつつある時期だとは思いますが、今回は視点を変えて、転職者は大真面目、でも採用側は首を横にふってしまう笑えない転職者についてお伝えします。

面接の時に、転職回数が多い理由を問われました。私はたまたま転職した会社が次々と倒産したので、正直にお話ししたのです。そのせいかどうかなかなか書類通過しません。
やはり在籍した会社が倒産したことは合否に関係あるのでしょうか。

大変な経験をされたようですね。
今や在籍していた会社が倒産しました、は珍しい話ではありません。

例えば転職で活用することが多いと言われる転職業界。
この業界は右から左へと人材を流していけば成り立っていたのですが、リーマンショック以降飯の種である求人案件自体がなくなったために、半分くらいの会社がなくなってしまったのではないかと言われているくらい厳しい状況になりました。

そんな中で倒産という話しは決して珍しくはないと思いますが、採用となると話が変わります。
会社によっては、こうした経験を見るときに、貴重ではなく縁起が悪いとみてしまうことがあります。

もちろん根拠はないわけなのですが、それでなくても応募者が多い中で、こうした方を落としてしまうことがよくあると思われます。

本人としてはとても大変な経験をしていることを理解してほしいのでしょうが、採用側からすると、そんな話ではなく、入社後どんな活躍をしてくれるかに興味があるわけです。

倒産という経験が次に活きるスキル的経験につながらないのであれば、あえて退職理由を話すのではなく、転職理由をしっかり書いたほうがよいと思います。

退職理由と転職理由の違いについてはこのブログでも何度か取り上げていますので、ぜひ参考にしてくださいね。


職務経歴書のフォーマットがほしいのですが。
何も経験していないので、何を書くかを知りたいんです。

よく職務経歴書のサンプルやフォーマットを探してご質問を頂くのですが、これは正直あまり意味がありません。
職務経歴書の書き方についてはこのブログでも何度か書いているので参考にして頂ければと思います。

ただ、その内容は履歴書のように形式が整っていればOKという2006年から2007年の転職バブルの時のような時とは違うということをしっかりと認識しておく必要があります。

採用側は形式を見ているのではなく、何ができるのか、それを伺える中身を見たいのです。
サンプル通りに書いたところで、サンプルのような文言が使えなければ、面接や入社後すぐに化けの皮がはがれるので、すぐに次の転職を考えなければならない状況に追い込まれることはまず間違いありません。

その上、何も経験していない、というのであれば、これは採用する理由がありません。
自分の経験がこれからの仕事でどんなふうに役立つかはしっかりと考えなければいけません。
何も経験していない、なんてことはないはずです。

この点までいわゆる”サンプル”にのっかるようであれば、もしかすると転職活動そのものを考え直したほうがいいかもしれません。

転職成功とはまさにここを真剣に考えることで成功が見えてくるのです。