こんな紹介会社じゃ転職には使えない??

世の中の景気は日銀の景気指標とは無関係にどんどん落ちてきているのかもしれません。
しかしそんな時でも転職すべきときは転職に向けて頑張っていきましょう。
さて、今回はいまどき珍しいシステムマッチングの紹介をするエージェントです。

ワークポートという紹介エージェントです。
IT業界を中心に紹介しているようですが、専用の管理画面を提供して、そこに紹介案件をいれこんできます。
この紹介エージェントは転職希望者にとってやる気のある会社とは言えません。

なぜなら最初の1,2回は担当エージェントが案件を紹介してきます。
しかし、その後は抽出条件にあった案件情報をひたすら流してきます。
例えばこんな感じ。


◯◯様
担当コンサルタント:◯◯


◯◯(管理画面の名前)の
「◯◯様にオススメの求人情報一覧」に新しい求人情報が
追加されました。


■1 株式会社◯◯/◯◯サービス プロジェクトマネージャー


求人情報の詳細は、◯◯(管理画面の名前)でご確認下さい。

ご不明点がございましたら、担当コンサルタントまでお問い合わせください。


営業職、といったら営業職をひたすら流してきます。
面談の際に、こんな会社はいまいちであんまりいきたくない、なんていっても抽出軸にないようなコメントならば、システム上の機械的なマッチングですから全くおかまいなし。
バンバン流してきて、希望があれば管理画面の、応募するボタンを押してください、というわけです。

したがってこのエージェントは面談したことに意味がありませんし、自分にあった案件を探すという軸では到底使えるエージェントではありません。
せいぜい情報を収集するために利用していく、という使い方がよいと思います。

むしろワークポート社は、いくつかのエージェントと提携しており、自社の情報をそうしたエージェント経由で提供しています。ということは、ワークポート社をあえて使わずとも真面目にコンサルティングしてくれるエージェントを探してしまえば、この会社でないと出会えない案件はなく、あえて利用する意味はないと思います。

利用するならば、これまでの経験を活かす、ということではなく、これから経験を積んでいきたいという20代の転職であれば情報収集に使えると思います。

提供される案件情報は他社の案件情報より比較的詳しく、これまでの応募者の合否状況なども教えてくれますので、比較的良質です。
エージェントの質は高くても低くても、あくまでシステムマッチング、ということですので事務職であればたとえどんな会社でも行きたい、とか営業職なら別にどこでもいい、というわかりやすい転職希望であれば対応が可能です。しかしそんな選び方では後悔のない転職ができる可能性は極めて低いと思われます。

30代の転職や転職回数が多い場合は自分の経験や希望が複雑になってくることが多くなります。こうなるともはやシステムマッチングの機械的なエージェントを使ってはいけません。

しっかりと意向を汲んで紹介をしてくれるエージェントとつきあっていくことがポイントです。