その職務経歴書出したらダメ?ここが合否の分かれ道!
前回書いた、職務経歴書をすぐに書かない理由ですが、
今回は職務経歴書の意味を考えた上で、すぐ書くとどうなるかについてもお伝えします。
職務経歴書というのは単なる記録や経歴の羅列ではありません。
分かりやすいかどうかは自信ありませんがテレビドラマや映画を例にとって説明
します。
ドラマや映画には本格的に制作を始める前に人物設定というプロセスがあります
。
実際にセリフや舞台装置には何も出てきませんが、登場人物がよりリアル感を持
つようにその人の過去や趣味を設定します。
そしてドラマの中では、明確には表現されないけれども、ああいう設定の人物な
らこんなときにこういう行動や発言をとるだろう、という感じで脚本が書かれま
す。
青島刑事なら例え昇進して係長っぽく振る舞っていても、事件が起きたら現場で
先頭きって熱くなるだろう。
係長っぽくふるまえるのはサラリーマン時代に、いかにもサラリーマン風に振る
舞うお作法を身につけて、社内ではかしこく抜け目なく立ち回る存在だったから
。
と、この映画をみる人たちが何をみたいか、何を知りたいかを考えながら設定し
ていく感じです。
で、戻ると職務経歴書がまさにこの人物設定にあたります。
面接の時には矛盾がないように職務経歴書に沿って発言するでしょうし、採用者
はなぜそんな発言になるかの背景を職務経歴書から読みとろうとします。
職務経歴書を単なる実績アピールの記録書と考えて適当に書くと、
『はて、何を書いてるんだかさっぱりわからないし、てにをはも微妙に違う。項
目と内容もあってないし、転職歴をみるとナンデモ屋さんだな。』
当然面接では、このナンデモ屋さんの切り口で話しが展開し、職務経歴書に引き
ずられて展開を変えるわけにもいかない応募者は、本当に伝えたい熱意を伝える
間もなく玉砕!
ということになる可能性すらあります。
なんでこんな経歴なのか?
だからなぜ今回の応募に至るのか?
一度書いて内容に引きずられる前にじっくり考えるプロセスを入れてみてください。
合否の分かれ道は職務経歴書を書く前にすでに直面しているのです。