なぜキャリアップできないのか、この不安が転職を失敗させる??

今回はキャリアアップを目指していても1歩踏み出す前に、つきまとう疑問についてお答えしてみます。

リストラから キャリアアップすることは可能でしょうか?

結論から言うと、全く問題なく可能です。
リストラという現実に直面すると、どうしても自分を否定的に捉えがちですが、退職勧奨などで辞めさせられる場合は、何もかもがだめ、ということではないのです。
会社のフェーズと求められる能力スキルが自分自身の持つものと合わなかった、ということである場合がほとんどです。
したがって、職務経歴書には退職した理由ではなく、転職する理由を書くのです。
その違いについては以前の記事をよく読んでみてください。

退職理由と転職理由は違うの?そのワケはこちら

ただやたらに面接を受けてもキャリアアップはできません。
まずは職務経歴書が最初の関門です。リストラされた会社の経験ですら血肉になっていることをしっかり書けば、キャリアアップは十分できます。
私も何人もの方を、結果的にキャリアップさせたことがありますので、これは経験値からも正しいと思われます。


事務職からキャリアアップできるのでしょうか?

結論は可能です。が、この場合のキャリアアップが何を意味しているのかを考えてみてください。事務職から事務職で給与をあげたいのか、事務職から◯◯職などの職種を変えていきたいのか。
もし事務職から事務職であれば、簿記や秘書検定の勉強に精を出すよりも、汎用的な会計システムの使い方をマスターする努力をしてみる、オフィスソフトなどでビジネス文書書式のスタンダードを頭に入れるなどの努力から始めてもよいかもしれません。

職種を変えるとなると、今の事務の仕事を変えたい職種に向けた経験へと変えていかないといけません。
経理ならば財務範囲を頭に描きつつ、営業事務ならば営業マンのサポート範囲を拡げることで、経験の範囲を拡げてみることもひとつの手です。

20代後半から30代での転職ではこの事務職としてのカバー範囲の広さか、あるいは実務知識、経験の深さをポイントにするのが妥当な戦略と言えます。


入社1年で転職はアリでしょうか?

これはアリです!ただメンタル面でダメージを受けたり、体力的に持たないとか法律的にアヤしい会社でない限り、1年はいてください。1年経過すれば、一応経験としてアピールできる最低限の経歴として話すことができるはずです。なぜ1年で辞めることになったか、については、どんなにネガティブな背景があったとしても自分自身プラスの方向につなげる考え方に切り替え、面接でも転職理由に重点をおいてしっかり話せば大丈夫です。


転職回数が多いせいで、仕事決まらないのですが・・

決まらない要因は大きく2つの軸で考えます。まずは書類です。転職回数が多いのは、もう結果として、ご自身の歴史としてあるわけですから仕方ないとして、その職歴が一本筋が通っているように書かれていますか?
仮に業界が違っていようと、職種が違っていようと、どういう軸で転職して経験を積んできたのか書けないとアウトです。
もし軸がない転職だと思っているのであれば、今からでも遅くないので、◯◯を軸に転職してきた!と言い切れるものを考えてください。

軸というのは簡単にいうと「どんな転職経験も、実は今や次の転職につながるものだった」と言えることです。
また面接でダメな場合は、多くのケースで面接官に、同じ職場で一緒に働くイメージをさせられていない場合や、使いづらい人だなあと思われているケースです。

よく考えてみてください、面接官の気持ちになって。もし書類が通過しているならば、会って判断しようとまでは思ってくれているわけです。
自分の言いたいことだけではなく、相手の身になって考えてみる必要があるのです。


転職回数が多い人ってどんなイメージをもたれますか?

よく聞かれるのですが、すぐ辞めるのかなあ、ということよりも、転職癖があるか、キャリアアップの腰掛けにしているのかな?という疑問を抱かせます。後者については、会社により評価の分かれるところです。
しかし前者はアウトです。
こんなイメージをもたれないように転職回数が多い人は職務経歴書に力をいれるべきなのです。
転職回数が多かったから今の自分がある、ことを理解してもらえるようにしっかりと書くべきです。