転職成功のツボ〜三つの転職失敗力とは?

転職したい、しようかな、というちょっと軽めの転職希望から、もうやめるしかない、やめさせられそう、という切羽詰まったものまで、動機は様々ですが、多くの人達は紹介や直接応募から面接へとすすみます。

その過程でたくさんのアドバイスや転職本を読んで、なんとなく確信はないけれどこうやればいいのかな、なんて考えつつ、転職します。

そして成功したか、失敗したかを実感するのはそれから半年くらい経ってからでしょうか。


このようなプロセスの中で100人以上の方の転職を支援するとわかるのは、成功する要素として合う合わない、出逢った人が良かった、などの偶発的要素がないとは言えないのですが、失敗する人には確実に失敗する要素がそろっています。

これを転職失敗力とよんで、必ず支援の際にはお話することにしています。
代表的な三つの転職失敗力についてお話すると、



自分を愛する力

自己愛が強いと言われてしまい、基本的には自分が気持ちよければそれでよいと考えるため、しだいにチームプレーを要求される仕事からは外されていきます。
人が雑談しても無関心だったり、有名な会社から評価されることを喜んだり、ポジションの高い人から意見を求められることに喜びを感じて、そういう自分に陶酔してしまいます。

若いうちはとがったように見えてしまうのですが、在籍期間が長くなるにつれて周りが気をつかい、必要な情報が手に入らなくなります。



空気を読まない力

敢えて読まない、という高等なテクニックではなく、正確には読めない(笑)です。
不用意な発言をしていることに気づかなかったり、空気を読むことができないため、先が読めなくなり、その不安が不用意な次の行動につながるというデフレスパイラルになってしまいます。

いつの間にか嫌われてしまっていることに気づかないため、社内に自分の力をアピールしすぎて、逆に足を引っ張られてしまいます。





振る舞わない力

お作法、という暗黙のルールを理解できない力です。
前の会社ではこうだった、とか普通に考えて意味がない、などの発言を多くしてしまったりします。

新しい会社にはその会社の歴史が培ってきた、求められるビヘイビアーともいうべき振る舞いがあるはずです。

プライドやポリシーをふりかざしたり、やみくもに否定する前に“守破離”という3ステップを踏んで先ずは従うことです。

変えたり、新しいやり方を考えるのはいつでもできます。



結果的にこの力を持っていると、早々に次の転職を検討せざるを得ない状況に追い込まれてしまうと思います。



転職活動を成功させるためにまずは理解すべき、転職失敗力。
性格だから仕方ない、と逃げることなくまずは自分自身をチェックしてみることが大切ではないでしょうか。