筆記試験なしの入学が約4割! 多様化進む大学入試

ネットのニュースです。

ずいぶん前から懸念されてきたことがほぼ現実になってきてきました。

私立大学は経営上の理由で、受験資格の安売りを始め、入りやすくすることを目的とした入試制度の改定など、いまや大バーゲン状態です。

偏差値でみても、かつては60以上ないとはいれなかった大学がいまや50を切る実力でも入れてしまうなど、もはや名門とは名前ばかり。


それでも早稲田、慶応、明治、中央、青山学院など、いくつかの大学は就職試験になると、あくまで相対的な比較優位としてのブランドは役に立ちます。

しかし今、この学歴優位の社会に異変が起こり続けています。
リーマンショック後の不況で転職が難しいといわれるようになった状況のなかで、こうした名門大学出身の若手が続々と会社をやめている、というのです。


一部の業界を除き、ほとんどは学歴の関係ない実力で勝負する世界です。
早稲田は早稲田なりのイメージで潜在能力を、明治は明治なりのイメージで潜在能力を求められてきます。

しかし、この記事のような入試や、入学者確保のための倍率低下により、学生はかつての受験地獄のような修羅場や、多くの制約条件のもとで事態を切り抜けるという経験をしづらい環境にあります。

また、解決しなければならない問題の本質は何かと自ら考えるよりも先に、解決の方法をほしがる、という思考のクセがついてしまっている若い人が増えている、と言われています。

多くの子供が塾や予備校などに小さい頃から通って、サポートを受け続けることも原因のひとつとして挙げられるかもしれません