転職回数が多い?平均転職回数の常識を突破するコツ 2/2

二つ目は、回数より年数というポイントがあります。石の上にも三年ということで、三年のサイクルを踏んだことが、感覚的に一定の評価と考えられる傾向があります。一年ごとにやめている人より、三年間経験してきました、という方がなんとなく説得力があるように聞こえるものです。

二十代であれば、22歳から24歳まで、25歳から27歳まで、28歳から30歳まで、というわけで転職三回まで、という理屈になるわけです。

一般論であればこの2つの視点で考えるとよいと思います。


しかし、これはちゃんと考えるとおかしな話です。

三年もやらなければ経験とならないなんてイメージの問題であるということも言えます。たとえばコンサルティングファームの二十代で1000万円の収入がある方などは1年ごとに会社を変えるなどというのが決して珍しいことではありません。

それよりも、より高度な経験と成果実現を経験することでどんどんキャリアアップしていくのです。
さすがに最近の不況でその数は減ったとはいえ、スピーディーなキャリアアップの経験により、若くして企業のトップとして迎え入れられている方もいらっしゃいます。

まとめると、確かにつながりのないキャリアの場合で、何をやりたいか、どんな会社に入りたいか、どんな会社でなら自分の力が発揮しやすいかについて、イメージが全くない方の場合、受験しても回数や経験年数が問われることは否定しません。

しかし回数が多くてもなぜ自分がこういうキャリアを歩んできたのかについて、必然性を持って説明でき、ゆえになぜこれから入ろうとする会社で力が発揮できるのかをきちんと説明できる場合は、この限りではありません。

合格者の平均転職回数は?

この質問に惑う前に必然性についてまずは自分自身に説明してみてはいかがでしょうか。