転職紹介会社に相談?だからあなたは落とされる

career1102010-04-26

今日は以前okwaveで相談に答えたこんな相談をご紹介します。

20代後半の女性なのですが、

次は何がしたいかわからず迷走しており、エージェントさんに相談したところ、面接を受けるのはいいけど、「自分は何がしたいか」が大事だと言われました。離職してから数ヶ月、目標も定まらず転職というよりまずはスキルアップなのかな、と思っています。

こんな内容の相談です。
転職エージェントの大半はいいかげんなもので、「自分は何がしたいか明確に」などとわかったような適当なアドバイスをしてしまうので、より悩みが深くなってしまいます。
第一やりたいことを決めたからと言って、それに見合う案件紹介ができるのか。合格させるようなアドバイスができるのか。
無責任なアドバイスを知った顔でする転職エージェントにふりまわされるケースは少なくありません。

まずは焦る気持ちを抑えてじっくりと考えてみることが大切です。

今回はそんな時に焦る気持ちを整理するためのヒントとして、この相談に答えた回答をそのまま書きたいと思います。

〜ここから

かなり悩んでいらっしゃいますね。
悩まれているときは3つの軸で考えてみるとよいかもしれません。

1つめは自分が企業に提供できることはなにか、です。
転職エージェントはよく、
「自分のやりたいことを」とアドバイスしますが、これは必ずしも適切ではありません。
もしやりたいことをきめたとして、しかしこの不況の中やりたいこだわりを実現できないことは圧倒的におおいはずです。
企業は応募者のスキルを戦力としてお金を出して買っていて、それに対して自分がどんな価値を出してそれを提供できるのか。
これは、派遣でも契約社員でも同じことではないかと思います。
この提供できる価値を考えた上で、ご自分のいやりたいことは何かを考えて近づけていくことが大切です。

2つめは自分の歴史の振り返りです。
現在はご自分の歩みをただ紙に書いていらっしゃるのかもしれません。
一見一貫性のないキャリアに見えてもよーく考えると、キャリアは必ずつながっています。
自分のたどってきた歴史を紙に書いてある事実だけではなく、いろんな角度から振り返り、なぜ、今のキャリアなのか。
そのためにはどんな軸で、どんな道をどんなこだわりで歩いてきたのか。
自分の歴史をつなげることで、紙に書く職歴の書き方も変わってくるはずです。

最後に自分がいい状態でいるときはどんな時なのか考えてみることです。
いい顔しているときがやりたいことをやりたいようにやれている時のはずです。
自分ではなかなかわからないところもあると思いますので、
ご友人や周囲の人からも意見をもらうとよいかもしれませんね。

こういったことをじっくり考えてみてから、スキルアップを考えても遅くないと思いますよ。
大変だとは思いますが、がんばってくださいね。

〜ここまで

今日のまとめ

大切なことは、自分がやりたいことを明確にすることではありません。
できることは?、自分の歴史は?
転職回数が多くなってくると見えなくなってくる点でもあります。

転職を考えている自分はいったいどういう人間なのか。
これをしっかり振り返ることが、次の一歩につながります。