ウソでしょ?履歴書には正直に書いたほうがいいって? リストラ宣告第6のウソ

career1102010-05-05

「今回のリストラの件、書類にはどう書いたらいいものでしょうか」
「いや。こんな時代ですし、ちゃんと説明すれば大丈夫です。」
「いや、しかし・・・。」
「まずはご自分なりに説明の仕方をちゃんと考えて話されればいいと思いますよ」

じゃあ、どう話せばいいか?についてはアドバイスを避ける、というかアドバイスできない知ったかぶりの大手紹介会社の転職エージェントは少なくありません。

リストラ宣告後は少し気持ちを振り切るために旅行に行こう、なんて言っていないですぐに転職活動スタートです。
この不況の時期に悠長なことを言っていたら、いい案件やタイミングを逃してしまう可能性があります。

このブログの過去の記事を参考にしながら、転職サイトやエージェントをうまく使って早く転職活動はスタートします。
長引く不況で企業の人事担当の元には山のような応募書類が届いています。
1日でも早く転職先を決めるためには1日でも早く動き出すことが最も重要です。

気持ちを切り替えるというより、割り切って転職活動スタートです。
はて、転職理由はどう書くのか?
嘘はつきたくないから正直に?

いえいえ、考えてみてください。
私は会社都合で退職したんですよ?
実際は現在の会社の経営状況が変わっただけだったとしても、採用側にそんな見方を期待するのは甘過ぎです。
採用する側の目で読んだ場合、わざわざ落とす理由を提供しているようなもので
す。

ではウソをつきたくないならどうするか、ですが、もしちゃんと人生を考えたう
えでこう考えられるなら履歴書に会社都合と書く必要はありません。

このリストラは単なるきっかけに過ぎない。
自分はちゃんと次への方向性を考えたうえで、この転職に臨む。
失業手当の手続きが有利になるように会社都合にしてもらったに過ぎない。

ポイントは
ウソをつくのではなく、自分自身のキャリアをこんな風に前向きに振り返ることができるか、ということです。

もしこういう振り返りができるようであれば、履歴書には『退職』と書くだけにして、職務経歴書にちゃんと考えた今後のキャリアについての方向性を書けばよいのです。

嘘をついているわけではありませんので、胸をはって面接に臨んでください。

特に転職回数を重ねている方は、回数が多いことを、経験をふんだ自信として、その経験を応募する企業でどう活かすかを考えた上で転職活動に臨むことが必要です。

決して、実戦経験がほとんどない若い転職エージェントのいうことを真に受けて
、バカ正直になってはならないのです。

まずは自分のキャリアの振り返りと、書類の作成をしてください。

さて最後はキャリアアップという言葉をまやかしで使う人たちのウソです。
最終回はポジションとリストラの現実についてお話ししますね。