キャリアアップしている人はリストラされない? リストラ宣告第7のウソ 最終回

career1102010-05-06

さてリストラシリーズ最終回は世の中にいるジョブホッパーについて話したいと
思います。

「私はこれまでも有名企業を渡り歩いてきて、それなりのポジションだったから。」
「へえ。すごいんですね」
「リストラは縁がないけれど、この会社でやりたいことはないから、そろそろやめようかな」
「すごいなあ。僕なんてそんな勇気ありませんよ」

このブログを読まれている方の中には転職回数が多いことで不安を抱えていらっ
しゃる方も多いかと思います。

しかし、転職回数が多いことで本当にまずいのは、単に転職回数が多いだけではなく、ジョブホッパーと言われる種類の人たちである場合です。

ジョブホッパーとはわかりやすくいうと、大した実力もないのに給料や新しい環境を求めて職を転々とする人のことです。
実力がないことを気づかれる前に転職しようとするため、在籍期間が短いのが特徴です。
そろそろ化けの皮がはがれそうだな、ということを感じるアンテナは敏感ですので、バツがつきそうになると、転職してしまいます。

いませんか?

これまでの経歴で、企業名が売りなだけで、あとはどこかの本に書いていることを、さも自分の意見のように話し、説得力がない、そんな人。


自分ではキャリアアップしているとこのような人ほど、逆にリストラの対象となる可能性が高くなります。

なぜなら、必要以上にポジションや経歴が売りである場合、企業側としては給料を下げるわけにもいかず、本人のプライドを尊重すれば、変に異動させるわけにもいかず、要するに扱いづらい人材になるわけです。

応募する場合も同様です。企業名やポジションを羅列するような書類を提出してくる場合、たとえばこれまでの顧客をひっぱってきてくれる可能性があるとか、過去の経歴が業務とマッチするということがない限り、変なくせがついているかもしれず、採用しにくいという印象を持たれる可能性もあります。


7回にわたって書いてきたリストラ宣告7つのウソですが、
大切なのはリストラにならないように気をつけることでも、リストラされて焦っ
て動くことでもありません。

リストラに怯える人たちの間で流されているウソに惑わされることはありません。

また、よく転職紹介会社が言う、自分がやりたいことは何か、を考えることでもありません。

自分がこれからどうやって食べていくのか。そのために今何をしたらいいのかを考えて、
すぐに行動を始めることなのです。

転職回数が多くても転職を成功させることは可能です。

繰り返すようですが、転職をすると決めたら、あるいは今回のようにリストラで転職せざるを得ない状況に追い込まれたら、取り急ぎ転職、ではなく、急いでいるときこそ、お風呂にでも入ってゆっくり落ち着いて自分のこれまでの歩み、持っている能力、これからの可能性について冷静考えてみてください。
もし考え方の軸がわからなくなったら、このブログの過去の記事を眺めていただいたら、ヒントが見つかるかもしれません。


結果としてそれが、自分自身の人生を切り開く唯一の方法であることを一刻もはやく気づく必要があるのです。