転職を成功させたいならまず転職活動をやめなさい 2/4
職務経歴書は誰が読むのか?
○○年 営業推進課配属
企画提案で3,000万円の売り上げを達成
○○年 営業課に転属
イベント企画を経験、イベント責任者として2回のイベントを経験
企画提案で3,000万円の売り上げを達成
「さてAさん。この職務経歴書はいったい誰が読むために書いているんですか?」
「え?変なことを言いますねえ。もちろん採用する側の人に読んでもらおうと思って。」
「なるほど。ちなみに今回はどんな会社に応募しているんですか?」
「はい。もともとイベント企画営業ですが、営業つながりで業界はこだわらず、IT業界から生命保険まで幅広く受けています」
「なるほど。ではこの書類は何を目的にして書いているのか考えたことはおありですか?」
「はい、もちろん。自分を雇ってもらう価値があることを何とかわかってもらうためです。」
「じゃあお聞きします。
私はIT業界に身を置いていて、イベント業界のことはさっぱりわかりません。
Aさんが書いている3,000万の売り上げやら2回のイベント経験というのは何がすごいんですか?
IT業界では3,000万の売上なんて逆に安いくらいのイメージなんですが。」
「いえ!何をおっしゃっているんですか!この業界では3,000万の売り上げは,
もちろん提案内容にもよりはすが、決して小さくありませんよ。
ご存じないからそうおっしゃるかもしれませんが。」
「ね!そこですよ。
そんな自分だけがわかっている内容の書類を書いて、いったい誰に何をわかってもらおうというんですか?
職務経歴書というのは、読む側にとってはどのような視点で読まれるのでしょうか?
これから一緒に働くかもしれない人がこれまでどんな経験をしてきて、それが自分の会社で働いた時にどんな風に活かしてもらうことができるのだろう?と考えながら読まれるのですよ。
だからこの書類はその疑問への回答になっていければ、ただの文字が書いてある紙にすぎないんですよ。」
「あ・・・・・。確かに・・・。」