転職を成功させたいならまず転職活動をやめなさい 3/4

紹介会社への安易な添削依頼は失敗を生む

「いや、しかし紹介会社の人に添削してもらいましたよ。」

「紹介会社に添削をさせたから単純にいい書類になっている、と考えるというのは2つの理由で間違っています。

1つめの理由としては、紹介会社の添削というのは見るに堪えない書式を一般的な常識に基づいて整えた、いわば形式を整理する作業をやっているからに他なりません。

従って志望者の思いや意思までを反映させた添削をする紹介会社はきわめて少ないですし、逆にそこまでやるような会社ならば、少なくても書類はちゃんと通過させることができるはずです。

2つめの理由として、紹介会社が添削をするレベルにないことが多いからです。
たとえば今回マネージャーのポジションを狙って応募しているとしましょう。

しかしおそらくそのクラスならば紹介会社の担当として登場するのは入社5,6年目の若手エージェントでしょう。
そうするとマネージャーとして、なんて言われても経験もないし、深く接したこともない。

ちゃんと添削したつもりでも、そこにはマネージャーを採用したい企業側の視点など入れることができる若手エージェントはかなり少ないと言ってもいいでしょう」

「なるほど・・・。そんなこと、まったく考えてすらいませんでした。」

「たとえばこの場合、単純に数値を並べるだけではなく、周りと比較してどれくらい優れていたのか、とか、どういう工夫をしたことによってこの成績が上げられたのか。あるいはどの位継続的、安定的に結果を残していたのか。業界を知らない人でも営業担当として優れていることをアピールしつつ、会社に入ってからの働き方をちゃんとイメージしてもらえるような書き方をします。

そうすると、ああじゃあ面接で直接会ってみて、うちの会社で働く場合はどうか、と少し聞いてみようかな、となる可能性がでてくるんですよ」


「うーん、なるほど。そういうことだったんですね。しかしそうなると書くこと自体を決めておかないとなかなか進まないですね」