転職を成功させたいならまず転職活動をやめなさい 4/4

夢や希望がないなら、そこから考える


「まず聞いてみましょうか。いったい今後何をやりたいですか?」

「いえ、営業であればとくに何でも。やりたいことなんてあまり考えていません」


「だと思いました。わかっていてあえて質問したわけなんですが、しかしせっかく転職するのです。これを機会にすこし夢や希望や今後のことについて考えてみませんか?」

「しかしそんなことなんの意味があるのでしょうか。転職に受かるhow toを教えていただいたほうが早いような気がするのですが」

「(笑)一理ありますね。それでよければそうしてもよいのですが。しかし転職活動だけではなく、転職後に必ず失敗の道をたどることになりますよ」

「それはどういうことですか?」

「まず企業はいま不況のなかで、人材の採用を検討する際に、自分で成長、進化する力を持っている人をほしがっています。

住宅手当の有無や、有給のとりやすさから気にするような人材はそもそも要らない、ということです。

自分で成長するためには成長意欲が必要です。会社にはいって自分が100%好きな仕事を担当できることなんてまずありません。

しかし成長する意欲を求められるということは、その先の未来にきちんと目的があり、そのためのマイルストーンとして目標をつくることができるようでないと成長をすることができないのです。

だとすると、単純に書類をうまく書いて、面接のテクを学んで合格したとしても、そう時を置かずして成長力のなさが露見してしまい、結局完全にバレるまえにまた転職を考えなければ、ということになってしまうのです。」


「そうだったんですね。だからまずはきちんと自分自分で考えて整理し、受かる状態をつくった上で、転職活動を開始するのがよいということなんですね」

「その通りです。受からない、あるいはたまたま受かっても転職後に失敗が見えるくらいなら、本気で転職に取り組み、成功を勝ち取るために、表に見える転職活動はいったんやめてしまうことが大切なのですよ。」



これは、多少ブログ用に修正した点もありますが、ほぼ実際に行ったやりとりを掲載したものです。

この転職で目指したいものがなければ、この転職で目指すべきものは何なのか?あるいは本当に目指したいものが実は潜在的にはあるのかもしれない。

それはいったい?
と、しっかり深掘りして考えることが、遠回りのようでも実は転職活動成功の秘訣なのです。