職務経歴書をきっちり書けば書くほどキャリアアップできなくなる? 1/4
職務経歴書をどうかくの?
「職務経歴書はどう書けばいいのでしょうか」
「どう、とは?」
「私は今までたいした職歴もないので書くことが思い浮かばないんですよ」
今回は転職が初めてではない、30代の転職希望の男性です。
次の転職はキャリアアップをねらおうということで相談にいらっしゃいました。
「たいしたことない、っておっしゃいますが、では今までどんな仕事をされてきたのか、整理する意味でお話ししていただけますか?」
「はい。これまではずっと営業畑でした。二度転職して売るものは変わりましたが、基本的な仕事の内容は変わらずこれまでやってきました。特に営業成績がトップだったわけではありませんでしたし、特筆してアピールできることもないのです」
「なるほど。それでどう書けばよいかわからないとおっしゃるんですね」
「ええ。これまでの転職は知り合い経由での転職と、景気がいいときの転職だったものですから。」
「その時は職務経歴書の提出はなかったんですね。」
「いや、一応は提出したんですよ。これなんですがね。」
取り出した書類はA4書類2枚で、1枚に職歴がもう1枚が汎用と思われる志望動機書でした。
「これなんですね。確かにこれではこれからしようとしている転職はうまくいきませんね。」
「そうですか。まあそこそこは書いてあるとは思いますがね」
「いやいや。これは落ちる職務経歴書の典型ともいうべき書き方ですね」