職務経歴書をきっちり書けば書くほどキャリアアップできなくなる? 2/4


落ちる職務経歴書のポイントとは?


「え?どのへんが落ちるポイントになるのでしょうか。」


2002年 営業課課長に昇進
       営業予算達成に貢献
2005年 営業企画部営業推進課に異動
              現在に至る

「例えばこの部分です。営業としてご活躍された結果が認められて課長に昇進されたんだと思いますが、その後もきっと予算達成のために工夫されたんですよねえ、きっと」


「きっとそうだと思いましたよ。それで、そういうノウハウが評価されて企画部門に異動されたんですかね」

「その通りですね。しかしそんなこと一読して頂ければわかるでしょうになぜひとつひとつ確認されたのですか?」

「それがこの職務経歴書を出しても受からない理由なんですよ。想像をあれこれしないとわからないものは、よほど取りたい人のものしか読まないし、もし読んだとしても結局何をやってきた人なの?ということになってしまいます。ポイントはどんな経歴を踏んできたか、ということに加えてどうやってそれをやったか、という点なんです」

「確かにうなづけるところはあります。しかしこれまでの転職ではこれでクリアしてきたことも事実です」

「なるほど。確かにこの書類で内定を勝ち取られてきたことはわかります。しかし今は少し時代が違いますよ。以前はどんな書類でもとりあえず会って話を聞いてみよう、という空気がありました。しかし今は募集すると大量の書類が届きます。書類が山積みになっている机を想像してみてください。あなたならどうします?」

「そうですね。確かにさらっと目を通してよさそうなのだけ取り出すでしょうね。」

「ですよね。」

「うーん。なんとなくこれでは弱いかもしれないと考えて相談にうかがったわけですが、そういうことなんですね。」