職務経歴書をきっちり書けば書くほどキャリアアップできなくなる? 3/4
じゃあ職務経歴書のどこに気をつけたらいいのか?
「ではどう書けばいいのか、ということですが、キャリアがほぼ同じ職種である場合と、複数の職種をご経験されている場合では注意するポイントが少し違います。また一般の事業会社とコンサルティング業を生業にしている会社に出す場合でも少し気をつけるべきポイントが異なります。」
「私はほぼ同じ職種で、一般の事業会社というわけですね」
「はい。そして今回はキャリアアップをねらっているわけですから、一般スタッフとして応募された前回までとは言葉の使い方も異なります。」
「言葉の使い方、もですか?」
「そうですね。まず具体的にどうやって?というところからお話ししましょう」
「ひとつの例としてお話すると、達成した定量的指標をいくつか書き、それは自分がどんな解決力を持ってできたのか、ということを書くやり方があります。」
営業部新規開拓チームリーダーとして、売上目標120パーセントを達成
チームリーダーとして、アポイント専門部隊を組織し、、、、、、、、
というような書き方です。
ノウハウや具体的な解決力を書くことで、採用する側が自社で活躍するイメージを持つこともできるでしょうし、こんなこともやってくれるかもしれない、と期待を持ってもらうことも可能となります。
ここでのポイントは、
再現性のある能力、ノウハウか、特殊な状況下にあった場合なら実行内容についての考え方がわかるように書くことです。
それが会ってみたいと思わせるキーになるからです。
そして、次は狙うポジションによる言葉の使い方です。
正しくは、おなじことを結果的にやったとしても視点や視座の高さは
ポジションによって違う、ということです。
もし若手の社員ならば、創意工夫や仲間との連携というキーフレーズが大切になります。
しかし中堅クラスならば、組織を牽引する力やチームリーダーとしてメンバーの力を引き出す能力が求められます。
さらに難易度の高いポジションならば、先を読む力や、そもそも市場自体を創り出す力、戦略策定能力が求められることもあります。
その時は、
独自にCRM戦略を策定し、実行
と、あくまで例ですが、自分の能力をアピールするために、このようなタイトルをつけて、力を発揮したこと、取り組んだ内容をこの下に書きます。
取り組んだことがたくさんある場合は、全てを書かずに、一つか二つに絞り込んで記載したうえで、上記のような説明をつけてもよいと思います。