見落としていませんか?意外な職務経歴書のツボとは

前回は、職務経歴書の構成についてご紹介しました。
職務経歴書の組み立ては3つが一番うまくいく! - 転職サイトを使う前に!女性が転職するならコレが一番大事!

そういえば、よく職務経歴書のフォーマットをWEB上でダウンロードしたくて探している方がいらっしゃると思いますが、転職回数が複数回の方はそもそもそんなことはおやめになったほうがよいと思います。

受かる職務経歴書とはきちんと考えぬかれた内容を書く必要があります。
WORDで書けば十分です。
EXCELファイルに罫線を引き、項目名を付けただけの書式をダウンロードしてもまともな内容が書けるわけではありませんし(笑

さて、いよいよ今回は職務経歴書の具体的な内容を書いていきます。

まず忘れてはいけないことは採用する側は何を見るのか?
ということです。

転職が初めてではない場合、採用側がまず見に行くのは、どんな会社にいたのか?何でやめたのか?
ということです。

転職回数が多ければ多いほど、どんな会社にいたのか、転職理由は何か?転職をどんなスタンスでしてきたか?
ここだけで人間性の判断までされてしまうことが多いというのが現実です。

最近のブログではあまりふれていませんが、転職エージェントを使う場合は特にこの点に注意が必要です。

例えば、転職回数が3回、10年くらいの社会人経験があったとします。

東証一部上場の3000名くらいいる会社に新卒入社、3年で同じ業界の東証一部上場の会社、3年でまた東証一部上場の同業界。
転職理由はすべてもっと自分の力を発揮するため、なんて理由をつけたとしましょう
(本当の職務経歴書ではこんな転職理由はNGです。ここは例としてわかりやすくするために書いています)

または
東証一部上場の1000名程度の会社に新卒入社、100名くらいのベンチャー企業に入社し、2年くらいで10名くらいのベンチャーに入社
(転職理由は、会社の経営状態の変化)

または
ジャスダック上場企業に入社、7年くらいで外資コンサルティングファームに2年ほど、その後3000名くらいのIT企業に入社
(転職理由はヘッドハンティング

さて、この3つの職歴をみても、どんな人なんだろうという先入観が間違いなく生まれます。

実はこれだけで書類選考が決まる場合も少なくありません。

そこで、まず
会社名の後ろに()を付けてどんな会社なのかを簡単に書いておくといいでしょう。
そしてその下には役職を明記します。
こうすることで、業界軸で転職したのか、職種軸の転職なのかがすぐわかります。
業種、上場非上場、資本金または年商、従業員数などの軸で書けばよいでしょう。
それから在籍を 年  月〜 年 月のように書いておきます。

そして転職理由です。
転職理由は各経歴の一番下の行に書きます。
退職理由とするか転職理由とするか。
どちらが妥当なのかはまずその理由を書いてみてから決めてもよいでしょう。
まずはじっくり考えてその理由を書いてみてください。
ほんとうに何となく、とか給料アップのためだけの転職なのか。
そしてちゃんとその転職理由でキャリアがつながって見えるか

次回はこの転職理由について説明していきます。