転職を成功させる思考のクセとは? 1/2
これまで転職業界にいたわけでもないのに、二百人弱くらいにアドバイスしてきた経験から転職が成功する人に共通する特性がわかってきました。
それは日々のあらゆる出来事を、
これをプラスに考えると、
という言葉を先につけて考えることができるという点です。
なんだ、結局気持ちの持ちようか。
なんて言われそうですが、いやいやなかなかできないものです。試しに最近嫌な思いをした経験を3つくらい思い出してみてください。
その一つ一つについて、ちゃんとプラスの経験として消化できたことはいくつありましたか?
これは普段の脳の使い方が大きく影響するためになかなかやろうと思っても自然にはできません。
大概は、いい人生経験だった、なんてわかったようなわからないような言葉で丸めてしまい自分を納得させてしまいます。
例えば相談を受けたこんな話があります。
何度目かの転職でたまたま百名くらいの企業に転職し、新しい事業でもつくっていこうかと考えていたところ、最近の不況で経営がガタガタになってしまいました。
自分が関わっていた事業もうまくいかない状態で、とうとう他の会社に吸収されてしまいました。
組織もリサイズされて小さくなり、営業リソースも最小化されて見込み客もガクンと減りました。
人材が足りなくなったため、うまくいかなかった事業がつぶされるかどうかわからない状況で当面仕事せざるを得なくなりました。
組織もガタガタでモチベーションが下がり、きな臭い政治の臭いが漂う毎日。
こういった話は最近よく聞きます。こんなとき普通なら
あーあ。とんだ災難だよ。不安だなあ。どーしよ。
なんて感想になりますよね。
相談してくれた方も初めは似たような空気をまとい、憔悴していました。
転職した会社が思いもかけず、こんなことになってしまうことも今の経済状況では決して珍しいことではありません。
しかし、ここがその後の未来を分けるキーになります。