女性の方が転職サイトを活用してる?

月刊人材ビジネスサイトにこんな内容の記事がありました。

以下一部を引用すると、

紹介会社の活用は女性が上手?
 ソフトバンク・ヒューマンキャピタル(東京都港区、木崎秀夫社長)が運営する転職情報サイト「イーキャリアFA」はこのほど、「人材紹介サービスに関する調査」を実施した。調査期間は1月15〜19日。過去1年以内に転職活動をした25〜39歳の正社員、契約社員派遣社員の計400人から回答を得た。-中略- 転人材紹介会社を通じて転職先が決まったかどうかについては、転職先が決まった男性が24・4%だった一方、女性は33・3%で、こちらも利用率と同様に女性が男性を上回った。男性よりも女性の方が、紹介会社を積極的に活用して、転職に成功している実態が浮かび上がった。

上記のような記事は人材ビジネスの立場の方からすれば、ああそうなんだ、ということになるのかもしれませんが、転職サイトというサイトの性質自体が女性の転職に向いているということが言えるかもしれません。

統計の中で正社員、契約社員派遣社員という区分を分けずに集計しています。

多少現場の感覚値ではありますが、企業が女性に求める要件は特に契約社員派遣社員の中では男性より女性の方が比較的明確に示されている仕事が多くあります。

もちろん法律上の縛りがありますので、募集要項上は性別の区分を持たせて表記することはありません。

しかし、例えば28歳位まで、保険営業のサポート事務(内容・・・)、9:00〜17:00、残業月10時間程度、想定年収350〜400万円という内容で募集があった場合、まず男性は応募しても採用されることは難しいと思われますし、業務内容はかなりはっきりと想像することができます。

転職サイトでは必ず応募者のやれること、やれないことをフラグでチェックしていきますので、要件に合えば即紹介、ということにすることができます。
一方で男性の場合はこうしたフラグのチェックでなかなか表しきれない条件や希望などが多くあります。

例えばつい昨日ある転職サイトに掲載された案件はこんな感じです。

■経営、営業戦略、マーケティング戦略、インターネットネットビジネス経験などのいずれかの専門性を武器に、事業戦略立案・実行とチームマネジメントを遂行して頂きます。■担当事業の戦略策定、目標設定および達成計画立案、実行
■担当事業の課題追求と問題解決
■P/L管理、KPI管理 ■プロセス改善等…
【 応募資格 】 ■年齢相応の業務経験をお持ちの方 ■経営者へのご志向をお持ちの方
■年齢 28〜35歳まで
【年収】550〜700万

※もちろん、女性も応募可能ではありますが、エージェントに確認すると、この会社の場合ほとんどの社員が男性ということでしたので、男性に来るスカウトの一般的な例としてあげます。

年収と年齢のバランスを考えますと特段報酬が高いとも言えず、ハイクラス案件とも思われません。
これを見るといったいどんなビジネスなのかによって随分と判断がぶれます。自分のキャリアプランとの勘案を含め、決定するのも応募するのも時間がかかりそうです。
男性の場合、SEなど比較敵明確に条件が決まっているもの以外は上記のように、まずは合うかどうか話してみましょう、というような案件を紹介されるこことがあります。

もちろん職種の選択により随分と異なりますが、これまでの支援経験から考えますと、ミドルクラスの女性に関する案件は比較的検討しやすいため、あらかじめ募集案件に示されている要件を確認した上で、自分の希望条件を明確にすることができれば、応募できる案件が多くあります。

調査では転職サイトを結果的にうまく使っている女性ですが、転職サイトの特性を理解した上で活用することが大切なポイントです。