転職内定ちょっとまった!給与条件の秘密 1/2

ITサイト Biz誠に掲載されていた、 増沢隆太さんのコラム「求人募集の給与条件と実際の提示条件が変わる理由」によると、

求人票で「年収450万円〜600万円」と書かれていたので応募し、採用が決まったものの、雇用条件として提示された額は400万円だった、というような例もあります。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

「企業にダマされた!」「最初からウソの給与レンジを出していた!」と怒る方もいるでしょうが、実は必ずしもダマすわけではないことも多いのです。

採用をやっていると、特に昨今のような大不況下では、人気職では1人の採用に何十人、下手すれば100人を超える応募があります。

(中略) 求人スペックに合わない、満たない方を採用することは何も珍しい話ではありません。

特に経験よりセンスを重視するのは、昨今のコンピテンシー重視の採用プロセスではより顕著になっています。
「企業がダマしてる」のではなく、採用基準に満たないが採用するので、想定条件より下がっている、というのが一番多いと言えるでしょう。

(中略)  「正社員募集で応募したら、契約社員を提示された」などというのもありえます。

これも給与と同じです。

契約社員ならお断り」であれば辞退すればいいのです。

これは「正社員としてなら採用はしない。しかし契約社員ならOK」という答えなのですから、「それでもチャンスが欲しい」「機会さえもらえれば、成果を出す自信がある」ような方はチャンスとして生かせば良いし、「契約社員などお断り」という方はほかを探せば良いのです。


確かに最近転職支援をしているとこういう話がかなり増えています。

転職をサポートしたある女性の受け取ったオファーレターにはこんな記述が書いてありました。

年俸額が 想定年収600万円と書いてあり、ベースとなる400万円の他に業績評価年俸200万円、諸手当別途。
こんな感じです。

年収に関してはそのとき受験していた他社の条件が現状維持の報酬でした。

その女性はもともと450万円の年収だったため、仕事を変えて年収があがることをとても喜び、この報酬を提示してきた会社に入社しました。

しかしつい最近、会社の業績悪化を理由として業績年俸が10%しか支給されておらず、仕事はハードになったのに結果的に前職より年収が下がってしまった、と悩んでいる様子のメールをくれました。