転職内定後に考える〜やさしいマネージャー思考 2/2

たいやきの単価は100円から200円です。
売れ筋を考えると平均商品単価は120円くらい。
仕入れ価格はFCブランド使用料込みで6割くらいでしょうか。

1営業日あたりのコストは

営業時間八時間くらいで直接的な人件費8000円
事務関連でも人が多少は動くでしょうから1000円くらいはみておきます。

家賃はこの不況ですから割り算して3000円
電気代、通信費など諸経費で大体300円
設備や店の工場費用の初期投資を一年くらいで回収したいなと思うと、100万くらいとみても一営業日3000円くらいをのせます。

まあかなり乱暴ですが(笑)



だとすると256個以上売らないと赤字になってしまいます。
計算の精度が甘いので、もしかすると、これでも足りないかもしれません。


一方で通勤利用者は
10分に1本の電車が上下線で走っていますので、営業時間内には108本の列車が止まります。
上下線の客数のバランス、往復利用、時間帯によるバラつきを考えて大体八時間で3200名くらいが(複数回通過を除いて)平均的に改札口を利用します。

たいやきはハンバーガーとは違い、毎日買う人はいないでしょうし、ましてや通勤利用者はランチのお金さえ節約するような時代です。

2ヶ月に一回で家族分4つ、なんて買い方がいいところではないかと思われます。

こんな買い方を想定すると、一日の想定売り上げ個数はちょうど256個。


これはかなり苦しいかもしれないな。。

こういう場合、一緒にかってもらえそうな清涼飲料とかを置いて売り上げを積み増ししたりするのですが、このお店ではたいやきとアイスクリームを売っていました。
たいやきを買わないときはアイスクリームを!という作戦なのかどうかはわかりませんが、少なくてもたいやきとアイスクリームを一緒に買う人はあまりいないと思います。

とくにこうした必ずしも食べなくてもいいものを商売にする場合、誰に買ってもらうかをちゃんと頭にいれておかないと、いざ開店してもすぐに苦戦することになってしまいます。

最近、マーケティングやプロモーションをやるなんて話しが出ても、誰に何を売るのか、なんてことをすっ飛ばして、すぐWebサイトやらDMやら手段の話しになることが多く、ついたいやきやを見たくらいでこんなことを考えてしまいました。