野村監督になろうとした管理部長の末路とは 2/2

career1102010-05-17

実は私の今の職場でもそんな話がたまにあります。
社会人経験が長いんだけど、どうも最近は結果がでない。どこがよくないんだろう。

そこで再生だ!なんてことが話題になるわけですが、なんでもかんでも再生にあてはまるかといえばそうではなく、再生というからにはいつでもいいけど少なくても昔輝いていたことが必要なわけです。

輝いていたころに戻るもどりしろがないとそれは再生ではなく育成になってしまいます。

ほとんどの場合は再生ではなく、育成と考えた方がよいと思われます。
そして普通の会社の場合、野村監督が接してきたような一流選手の集まりではありません。
一から経験によって学んでいくことが必要な人もいれば、取り組んでいること自体にモチベーションがなかったり、意義を納得していなかったりすることのほうが多いのです。
特に100%インセンティブのプロではなく、給料というベースを元に働いていれば、こういった状態であることはむしろ普通といえます。


また仮に再生をするという場合でも、初めにそもそもなぜ現在の力が発揮できない状態に陥ったかを認識してもらう必要があります。
そのうえで、かつて得意だった分野に集中特化させる、力を発揮するシーンをしぼりこむ、力が発揮できるようにスキルを身につけるなどの方法をメンタル、モチベーションダウンなどに注意しながらためしていくことになります。

常にいい精神状態でスキルを向上させ、限定された場面で力をだしていく、とそんなところです。

こうしてきちんと再生と育成を見極めた上で、取り組む必要がありました。

転職の際に、期待されたつもりで「俺が会社の人材をなんとかしてやる!」なんていって意気込む前に、ちゃんと何をするべきなのかを考える必要があります。

転職回数を重ね、妙な自信がついていたこの管理部長はここに気がつきませんでした。

転職活動の面接時に
「うちの会社は人材がテーマなんだよ。最近はぜひ入社したらどんどん積極的にやってほしいんだよ。」
「任せてください!」
なんて言ってしまう場合は今回述べたようなことに気づいていないかのもしれません。
もしかすると再生や育成をしなければならないのは、自分自身ということになり、この管理部長のようになってしまうかもしれません。