実例!高給案件をウリにした紹介会社を使い倒すワザ 1/2

career1102010-05-18

先日相談を受けたこんな話がありました。
コンサルティングファームへの転職でキャリアアップを目指そうとして、
ヘッドハンティングコンサルティングファームの案件をウリにしている紹介会社に訪問したそうです。
八重洲にあるグローバルな案件紹介を看板にしている会社です。

履歴書を事前に送ってくれ、と言われてメールで送信しておきました。
その後特に連絡もなかったので、そのまま履歴書、職務経歴書の原本だけ持参して訪問しました。
10分ほど待たされて現れたエージェント。
開口一番、
「今回はご訪問頂きましてありがとうございます。先ほど拝見したのですが、
 なかなかこういったご経歴では難しいですねえ」

事前に送れと言いながら、先ほど拝見したのですが、という対応です。

「うちは東大ですとか早大、慶大を卒業された方で有名企業や外資系の方を基本的に対象としているんですね。
○○さんの場合、特にMBAをとっていらっしゃるわけでもなさそうですし。コンサルティングファームで求められる能力スキルという点でも無理だと思いますよ。」

まあ非礼きわまりない言い方です。
相談して頂いた方から話を聞いた私は思わず笑ってしまいました。
コンサルティングファームにいたわけでもないのによくまあペラペラと話すんですね、と私は相談された方に感想を話したのですが、確かにこの手のエージェントは少なくありません。

コンサルティング能力は求められていないため、ほぼないといってよく、受かりそうな応募者を右から左に受け流すやり方です。
この不況になってもまだそんなやり方をしているのか、と軽く驚きました。

しかし、相談された方はその場ではすっかり動揺してしまいました。
「あ、そ、そうですか。確かに私はそんな学歴ではありません」
「ええ、うちはグローバルファームにもたくさんご紹介していますからね」
「○○さんのような方は当社のような紹介会社ではなく、リクルートさんとかそういうところを使われたほうがいいかもしれませんよ」

そうなら面談する前に断ってくれればよかった、とその方はおっしゃいましたが、最初から読む気がなかったので仕方のないところです。

まあ今時東大だから採用する、なんて質が低い採用をするようなファームは減ってきたとはいえ心配なのはよくわかります。

結局往復1時間半、待ち時間10分、面談4分という時間がかかっていました。

「まったく無駄な時間でしたよ」と一通り話し終えると相談者の方はため息をつきました。
そこで私は、
「いや、そうでもありませんよ。すくなくとも有名ファームへの紹介をする会社のエージェントと会って学習できたことがあります。一つは、そもそも受かるヤツを探しているのであって、受からせようという気はさらさらないこと。もう一つは、書類のみで判断するということは書類さえちゃんと書けばエージェントは通過するということです。」

「え、でも学歴が?転職回数も多いし」

「学歴ですか。確かにそうなんですが・・、いろいろ説明しても納得感ないと思いますので、今から書類を一緒に作り直しましょう。それで書類は通過するはずです。」

「あ、はい・・・??」

さて、私はどうやってこの方の書類を通過させたのか。