やっぱり学歴は転職や年収に影響するのですか? 3/4

自分のことをだれがいくらで買ってくれますか?



「どういうことでしょうか」

「まず力を発揮していけるような土壌を持つ会社がどんな会社なのか考えてみてください。
確かに人事のひとは学歴を気にする、という記事を目にします。
しかし学歴を気にするような人事がいる会社は、例えなんとか入社できたとしてもその後もずっと学歴を気にしなくてはならなくなります。
学歴を気にするような会社は、そもそもその会社の経営層から末端の人事まで学歴にこだわりを持つような社風です。
学歴じゃなくて経歴をみてくれ、と訴えたところで根底の価値観は覆りません。
力を発揮できる土壌を持っているような会社は逆に書類に何を書いてあってもほとんど読まずに、全て面接で決める、という会社だってすくなくありません」

「確かに。ウェブサイトに掲載される記事を読んですっかり不安になってしまっていました」


「時々みかけるその手の記事は一部しか語っていないことが非常に多くあります。気をつけながら読んだほうがいいですね」

「そうですね。不安になるとつい色々な記事に惑わされて判断力が狂ってしまいますね。」

「そこで大事なことですが」
「とても基本的なことですが、まずはどんな会社がご自身を買ってくれそうなのか、仮設でもいいから真剣に考える、ということなんです」

「いきたい会社を考える、ではないのですか?」

「違います。二十代ならば私もまずはやりたい軸を、なんて言ったかもしれません。しかしちゃんとキャリアを積んできたという自覚がおありになるならむしろ、どんなウリを持った自分がどんなところならばいくらで売れるのか?が大切なんですよ」

「確かに。普段は顧客視点、なんて言っておきながら、自分自身はそうなってなかったなんて(笑)」

「いえいえ。ちゃんと頑張って来た方だからこそ自分を客観視できるのですよ。」

「わかりました。まずはあれこれ書く前にしっかり考えるわけですね。」

「そうです。そうしないと説得力あるレジュメにはそもそもなりませんし、大変だと思いますが頑張ってみましょう!」