一夜漬けの圧迫面接対策!圧迫面接対応のツボは対応しないこと?

career1102010-05-26


前回書いた内容は、あくまで圧迫面接する側の理屈です。


しかし本当にそうなのか?
本当に採用する際の確認手法として実施しているのか。

私も採用される側として経験した圧迫面接はいくつもあります。
例えば突然敬語を外したり、
これまでの転職回数をみて
「結局飽きっぽいってことじゃないの?うちに来て一体なにがしたいの?」と言われてみたり。

結果的に面接が通過したことから、圧迫面接だったのかな、とわかるものの、
普通に聞くと本当にひどい言い方です。

こうした案件について私はうまく対応して通過はしたものの、
どれにもすぐに断りの連絡を入れていました。

なんだかこんな人と一緒の職場で働くのは嫌だな、と直感的に感じた、というのがそのときの理由でした。

二つの立場を経験してわかることは、
企業にとって圧迫面接をすることは、企業にではなく、仕事自体に意欲ある人材の場合、
不快感を与えることによって逃げられてしまうだけでなく、
こういう方法でしか応募者を見抜けない採用力のなさを応募者に伝えることになってしまっている
可能性もあるのではないかと思います。

前置きが長くなりましたが、そうは言っても応募者がこの圧迫面接にうまく対応するコツをまとめると3つになります。

一つ目は
沈黙せず、前向きなオウム返しをする。

絶句してしまうような質問にも「そうですね。気にされるのも最もだと考えてお
ります。ご懸念いただいている点を払拭できるように努力したいと思います」
とまずはこう答えて相手の出方を見ます。
大人の対応というやつです。
それでもしつこく圧迫してくる場合もあろうかと思いますが、まずは相手の言うことを
聞いていますよ、というスタンスで対応します。

二つ目は
独り言のような無礼な発言には反応しない。

〜こりゃ〜だなあ、なんていいながらこちらに目線を移すような話し方をしてくる
場合は無理に反応せず、ただ怒ったような目にならないようにして黙っていればよいとおもいます。

相づちを求められたら「はい」とか「そうですね」とか無難に意味のないリアクショ
ンをしておけばよいです。

上記のような対応策は
一般的な事業会社を受ける場合で、もう急いで対策しなくては!回答のスキルがなかなか身につかない!
そんなときに使います。
相手がお客様だったらこうふるまう、ということを考えながら対応するのです。

ただし、さらに圧迫しながらずっと質問し続けてくる場合は、きちんと答える必要がありますので、
このブログの過去の記事に書いてあるいくつかの面接対策記事を参考にしながら、
ある程度質問を予測してシナリオを準備してみてください。
相手がどんな言い方をしてこようとも、自分が準備してきたシナリオに引っ張り込み、
準備してきた回答で答えます。

これは表面上の回答、という意味ではありません。
つっこみどころのないようにしっかりしたシナリオで答えます。

コンサルティングファームの場合は論理的な圧迫面接になりますので、
今回の記事ではなく、過去のコンサルティングファームについて書いた記事を
参考にして頂ければと思います。


最後は、
本当にその会社に自分の大切な時間を使う価値があるか考える、
です。

逆の立場になったつもりで考えると、一緒に仕事をしたい大切な人材にはどんな対応をするか。

先ほども述べたように、私はあまりの態度に腹を据えかね、
「そうですか。それでは今回はこれで失礼させて頂きたいと思います。貴重なお
時間を頂戴しながら申し訳ありません」
と席を立った経験があります。

企業が採用する立場なら応募者は企業を選択する立場にあります。

自分も企業のスタンスを見ながら選んでいるんだ。

圧迫面接の対策を練りながらも、
そんなスタンスで面接に臨むことも大切ではないかと考えています。