採用担当の視点で語る、なぜ圧迫面接をするのか?
「失礼な会社だったよ!」
面接を終えてきた友人からこんな感想を聞くことがあります。
かなりの上から目線で、採用する気があるかどうかわからないような質問を投げ
てきたと言います。
これが圧迫面接です。
私は採用するする側、される側の両方でこの経験がありますので、今回と次回は、
圧迫面接対応のコツについてお伝えしたいと思います。
まずは、採用する側の視点でなぜ圧迫面接をするのか。
これは私がある会社で年間数百名の面談を担当していたときの話です。
窓口営業やお客様へのカウンセリングがサービスの主体の会社だったため、はじめは
比較的人当たりが良さそうだと即採用の印鑑を押していました。
しかし、私が担当した採用者が数ヶ月もするとバタバタとやめていることがわか
り、急遽退職者面談を実施することにしました。
「なんでまたこんなに早くやめちゃうの?」
「はい、実は仕事は楽しかったんですが、なかなか職場でのコミュニケーションが。。」
詳しく聞くと、現場の責任者が強い口調で質問してくる時にどう対応してよいか
わからず、困惑したまま次第にモチベーションが下がったと言います。
100%言葉をそのまま信じるかは別として、現場のコミュニケーションになんらか
の問題があると感じて現場責任者にもヒアリングをしました。
すると
「強い口調で言ったつもりはないんですが、忙しい中で気を遣えていなかったかも。
ただ、お客様への対応の中で強いクレームを受けるとずいぶん気にしていたようですね」
という答えがかえってきました。
こうしたヒアリングをきっかけに現場の状況を想定したうえで、うまく対応できるか面接の段階
でテストするようになりました。
それからというもの毎回数名については圧迫面接をし、ストレス耐性や対応力をみていました。
上記のようなケースは一例ですが、この他に面接自体にトラップをしかけてくる場合があります。
わざと失礼なことを言って模範回答をくずし、本音を引き出そうとするのです。
面接担当者の能力が低く、単なる圧迫質問で失礼なだけ、というケースもありますが、
ストレス耐性をみるという場合が多いと思われます。
「あなたは転職回数が多いようですが、うちにきてもやめちゃうんじゃないの?
あきっぽいの?」
なんて強い口調で聞かれたことは私も経験しています。
さて、圧迫面接に対してどのように対応していけばよいのでしょうか。